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TwitchがAmazonプライムと連動した“Twitch Prime”を海外で発表。ビデオのアップロード機能も追加し、YouTubeとの対決は新たなフェーズへ

ファミ通.com 10/1(土) 10:21配信

文:編集部 ミル☆吉村

●無料ゲームや『ハースストーン』の新ヒーローなどのアイテムを毎月提供
 ゲーム映像配信サービスのTwitchのイベント“TwitchCon 2016”が、本日よりアメリカのカリフォルニア州サンディエゴで開幕した。初日の基調講演では、新たな会員サービスとして親会社AmazonのAmazonプライムと連動した“Twitch Prime”を発表。米国、英国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、スペインで提供を開始した。

 Twitch Primeは月額10ドル99セント/年間99ドルの有料会員サービス(金額は米国の場合)。30日間の無料体験が可能なほか、Amazonプライム会員には無料で提供される。既存の有料サービスのTwitch Turboの上位互換とでも言うべき内容となっており、ストリーミングの広告カット、限定のチャット用絵文字やバッジなどが使えるほか、チャットでの名前の表示色も変更可能。毎月ひとつチャンネルのサブスクリプションを無料で行える。

 さらに、会員向けに毎月無料ゲームやアイテムを提供予定。本日のローンチ時点では、Blizzardのカードゲーム『ハースストーン』の新ヒーロー“Tyrande Whisperwind”の利用権や、マルチプレイアクションゲーム『Streamline』のゲームまるごと、Hi-Rez Studiosの『Smite』や『Paladins』といったPC用F2P対戦ゲームのキャラクタースキンなどが無料提供されている。日本は現状では対象国に含まれていないが、ぜひ拡大をお願いしたいところ。

●配信もプレイ動画のアップも両方できる一本化へ
 基調講演ではTwitch Prime以外にも、映像ファイルのアップロード機能を発表し、こちらも本日よりβ版として提供が開始されている(日本公式ブログでも記事が掲載されている)。アップロードした映像の保存期限などはなく、凝った編集を施したプレイ動画や、生配信した映像を一回ダウンロードしてから再編集したハイライトビデオなどを、YouTubeと同じように自分のチャンネルに加えることができる。
 Twitchがアーカイブの保存を厳しくして以降、海外の配信勢では「配信はTwitch、それ以外のプレイ動画などはYouTube」という利用形態の人も多かったと思うが、これで一本化が可能になるわけだ。

 そのほか、配信済み/配信中の映像から映像クリップを切り出すことがTwitchのモバイルアプリで可能になったほか、10月中旬よりWeb版のインターフェースで保存済みの映像から切り出しを行えるトリミングツールを提供予定。また来週月曜日より、ストリーミングの映像品質を選択できるようにするトランスコード機能の提供対象を拡大していくとのこと。
 関連サービスとしては、Twitchが獲得したメッセンジャーアプリのCurseとの連動も始まっており、ゲーム配信コミュニティのより包括的な取り込みを目指しているのだと思われる。

 今回のこれらの発表は、Amazonが獲得したTwitchと、Googleが持つYouTube(および昨年ローンチしたゲーム特化版のYouTube Gaming)の両ゲーム映像配信サービスの対決が、有料会員サービスを含めた第2ラウンドに入ったと見ていいだろう。次にどんな弾が待っているのか、そして日本にも波及するのか、興味深い。

最終更新:10/1(土) 12:36

ファミ通.com