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“一発屋”髭男爵、テレビ局で味わった「場違い感」 まず受付で足止め、観覧のおばちゃんに先越され…

withnews 10/3(月) 7:00配信

 用意されるのは、スタジオから一番遠い楽屋。受付では入館にもたつき、番組観覧のおばちゃんに先を越される。かつて毎日のように訪れたテレビ局も“一発屋”となった今では気まずい場所に。「俺…場違いかな…」。気後れしながら、それでも貴重な仕事のため、月に数回、足を踏み入れている。(髭男爵 山田ルイ53世)

【画像】何だか勇気をもらえる…今もがんばってる“一発屋”芸人たちの元気な姿

「最近、見ない!」「髭男爵、消えた!!」

“一発屋”にとってテレビ局は、あまり居心地が良い場所ではない。
かつて、“一度売れた”際は、毎日のように訪れたテレビ局。
お台場→汐留→再び、お台場→深夜に六本木。
一日で、幾つもの“在京キー局”を飛び回ることも珍しくなかった。

しかし、今では、飛び回るのは、地方のスーパーやハウジングセンター。
この一週間だけでも、千葉→広島→山梨→三重→大阪→兵庫と、
「物流関係のお仕事ですか?」
と聞かれそうな、トラックドライバー感溢れるスケジュールである。

これでは、SNS等で、
「最近、見ない!」
「髭男爵、消えた!!」
などと、“極一部の方々”に揶揄されても致し方ないが、全くテレビ局に行かないわけでもない。

月に二、三回は、仕事で訪れる。
その事実を知らせ、“極一部の方々”に安心して頂きたいが、彼らは匿名で、“消えて”、“見えない”ので伝える術がない。
残念である。

「えっ…なんで?」幽霊でも見たように

とは言え、月に二、三回では、休業に等しいのも、また事実。
テレビ局への訪問は、間が空き過ぎたものとなるため、毎回、様変わりも激しい。
馴染みのある番組は終了し、出演したことがない新番組が増える。

その昔、“ネタ番組”で凌ぎを削った人間の一部は、出世し、次なるステージへ。
僕同様、“一発屋”に成り果てたものもいれば、新たに台頭した人気者は数知れず。
数カ月単位で繰り返される“新陳代謝”は、さながら、雑なパラパラ漫画。
展開が、劇的に速い。

何年か振りの地元で、
「へー…こんな所にコンビニ出来たんだ!?」
どころの騒ぎではないのである。


四十男が情けない話だが、
「場違いだな…俺」
と、気後れしてしまう。

そう感じているのは、周囲も同じ。
局の廊下で、以前、仕事をしたディレクタ―を見かけ、挨拶をすれば、
「えっ…なんで?」
運悪く、幽霊でも見えてしまったかのような表情。
明らかに、戸惑い動揺している。
彼にとっても、僕は、テレビ局に存在するはずのない人間。
つまり、“場違い”なのだ。

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最終更新:10/3(月) 7:00

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