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2016年「物理学賞」は誰の手に? 日本科学未来館がノーベル賞予想

THE PAGE 10/1(土) 21:10配信

 2016年のノーベル賞発表まで一週間を切りました。10月3日の生理学・医学賞を皮切りに、4日に物理学賞、5日は化学賞と自然科学3賞を発表。平和賞は7日、経済学賞は10日です。日本科学未来館では毎年、その年の自然科学系3賞を受賞するにふさわしいと思う研究テーマ・研究者を同館の科学コミュニケーターが各賞ごとに3つ紹介しています。

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 今回、取り上げる物理学賞では、昨年はニュートリノの研究で、梶田隆章氏がカナダのアーサー・マクドナルド博士と共同受賞、一昨年は青色発光ダイオードの開発で、赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏の3人が受賞するなど、日本人の受賞が続いています。今年はどうなるでしょうか?

“順番通り”なら今年は「物性分野」からか

 物理学は、その名前が示すとおり「物(もの)の理(ことわり)」を探っていく学問です。もう少しなじみのある言葉で使えば、「物質の性質や自然界の現象にかかわる普遍的な法則」を見出し、解明していく学問です。その分野は幅広いのですが、ノーベル物理学賞の対象範囲を説明するときには、以下の3つがあると説明しています。(1)物性:物質の示す物理的性質、(2)宇宙:天文学や宇宙物理学、(3)素粒子:物質を極限まで細分化した、極小の世界――の3つです。

 そして、ノーベル物理学賞の受賞分野はここ数年、「宇宙分野の翌年は物性分野。素粒子分野の翌年も物性分野」という流れが続いています。日本の研究が受賞した昨年の「ニュートリノ振動の発見」は素粒子分野でしたので、順番通りならば、ことし2016年は物性分野からの選出が有力です。その理屈からすると、去年までに私たちが候補に挙げていた超伝導やトポロジカル絶縁体、光ファイバーなどを今年も推すべきなのでしょう。ですが、あえて物性にこだわらずに選んでみました。ノーベル賞級のすばらしい研究を伝えたいと思うからです。

■「アト秒」物理学の発展に対する貢献

ポール・コーカム(Paul B. Corkum)博士/フェレンツ・クラウス(Ferenc Krausz)博士

《超高速現象の観測を可能にする光科学の最先端》
 「アト秒物理学」とは、「アト秒レベルで起こる物理現象に取り組む学問」のことです。アト秒で起こる物理現象の代表的な例は、化学反応での電子の動き。実際に電子がどう動いているかを見るのが、アト秒物理学とも言えるのです。

 ではその「アト秒」とは? ―なんと、0.000000000000000001秒(10のマイナス18乗)という、とてつもなく短い時間です。

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最終更新:10/3(月) 19:43

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