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東電、法令違反3件 第一、第二原発タンク設置工事、国に計画届け出ず

福島民報 10/1(土) 10:04配信

 東京電力は30日、福島第一、第二両原発での非常用電源などの燃料タンク設置工事で、国に計画を届け出ていなかった法令違反が計3件あったと発表した。富岡労働基準監督署は同日、東電に対して是正勧告を行った。両原発では保安規定違反や違反と疑われる事案の発覚が相次いでおり、東電の安全管理に対する姿勢が改めて問われそうだ。
 東電によると、3件の法令違反は富岡労基署が9月13日から福島第一、第二両原発で行っている設備の届け出の有無などを確認する調査で発覚した。
 いずれも「事業者が危険、有害な作業を必要とする機械を設置、移転する際、設備の用途や設置場所などの計画を工事開始の30日前まで労基署に届け出なければならない」とした労働安全衛生法に反していた。
 福島第一原発では1~3号機で格納容器内に水素が大量発生する事態を想定し、濃度を下げるため窒素ガスを送る燃料タンクを以前から設置している。労働安全衛生法は容量500リットル以上の燃料タンクを取り付ける場合、計画届け出を義務付けている。今年1月に容量を300リットルから700リットルに切り替えたが、担当者が法令の内容を認識していなかった。
 福島第二原発では免震重要棟の非常時などに備え平成22年3月と25年3月に設けたいずれも容量500リットル以上の非常用発電機の燃料タンク計2件について、計画を出していなかった。原因は調査中としている。
 富岡労基署は福島第二原発で届け出が必要な設備の確認を全て終えた。福島第一原発は作業が終わっておらず、違反件数はさらに増える可能性があるという。
 東電は「不備が相次いでいることを重く受け止め、早急に計画を提出し再発防止に努めたい」としている。

■保安規定違反相次ぐ

 福島第一、第二両原発で最近発覚した保安規定違反や違反と疑われる事案は【下記】の通り。
 福島第二原発では侵入検知器の警報機能を鳴らないよう設定していたことが明らかになり、県、市町村が再発防止対策を求めている。

【東京電力による最近の主な保安規定違反など】
・平成28年 福島第二原発で、火災の延焼を防ぐた

・6月29日 め分けて敷設しなければならない安全設備に関わるケーブルと、その他のケーブルが中央制御室の床下で混在していた。原子力規制委員会が保安規定違反と判定

・9月12日 福島第二原発で侵入検知器の警報が鳴らないよう設定していたことが発覚。原子力規制委員会が核物質防護規定の順守義務違反に当たるとして厳重注意

・9月27日 福島第一原発5.6号機と福島第二原発の引留鉄構(ひきとめてっこう)について、保安規定で義務付けられている保全計画が未策定だったことが明らかに。原子力規制庁は保安規定違反の疑いがあるとみて調査中

福島民報社

最終更新:10/1(土) 12:24

福島民報