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醤油ダブル日本一 全国品評会、県勢初の快挙

福島民報 10/1(土) 12:20配信

 日本醤油(しょうゆ)協会主催の第44回全国醤油品評会で最高賞の農林水産大臣賞に高砂屋商店(会津坂下町)と山形屋商店(相馬市)の製品が選ばれた。同協会が30日、発表した。高砂屋商店は30年ぶり2度目、山形屋商店は2年ぶり3度目の最高賞。最高賞4点のうち半数の2点が県内で、福島県の醸造元が最高賞を同時に受賞したのは初めて。全国新酒鑑評会で金賞受賞数4年連続「日本一」の日本酒に続き、醸造技術の高さを全国に示した。
 今回の全国品評会での最高賞ダブル受賞は、県内の各醸造元が同業他社や県醤油醸造協同組合と連携しながら品質向上に努めてきた成果が実を結んだ。
 同協組などによると、全国の醤油出荷量はほぼ横ばい。ただ、福島県は東京電力福島第一原発事故による風評の影響で減少している。出荷量は原発事故前の平成22年に比べ、4割ほど少ないままだ。
 危機感を抱いた業界の有志は23年10月に勉強会をつくった。全国品評会で入賞した醤油を集めて色、香り、風味などを研究し、良質な製品の生産に生かしている。
 全国でも先駆的な取り組みも功を奏した。県内業者の多くは二本松市にある同協組の工場で造った醤油のベースとなる液体「生(き)揚げ」を使っている。生揚げに加熱、殺菌処理などを施す「火入れ」を行い、各社独自の商品に仕上げている。
 高い技術を必要とする生揚げの協業化により生産の効率化を図る取り組みは昭和39年に全国で初めてスタートし、「福島方式」として各地に広まった。
 県醤油醸造協同組合の林寛理事長(48)=会津若松市・林合名会社代表社員=は「金賞受賞数4年連続日本一の日本酒に負けてたまるかという思いで取り組んできた。日本酒とともに福島が『醸造王国』となるよう頑張りたい」と意気込む。

福島民報社

最終更新:10/1(土) 12:27

福島民報