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【凱旋門賞=マカヒキ連載5】金子オーナーが弥生賞にこだわり抜いた理由

東スポWeb 10/1(土) 18:43配信

【凱旋門賞(日曜=10月2日、仏シャンティイ競馬場芝2400メートル):歴史の扉を開く進撃のマカヒキ(連載5)】友道康夫調教師、担当の大江祐輔調教助手ともに、マカヒキのターニングポイントは弥生賞(3月6日)と語っている。

 実際、この弥生賞出走は、どのような過程で決まったのか?

 朝日杯FSの上位2頭が早い段階で出走を決めていた一戦。連勝を伸ばすなら、相手の軽い別のレースのほうがいいのでは? 若駒Sを勝ち、次走のローテーションが発表された段階で、こんな率直な質問を友道調教師にぶつけたことがある。

「自分も最初はそう思った。ダービーへの賞金加算をするために、より確実なレースに出るべきではないか。でも、金子オーナーは“弱い相手と戦って連勝を伸ばすくらいなら、強い相手と戦って負けたほうがいい”。なるほど、成功する人は考え方が違うな、と改めて感じたよ」

 すでにサトノダイヤモンドとのコンビで、クラシックへの出走が決定していたルメール。今回彼の騎乗を熱望したのも金子オーナーだという。

「皐月賞でルメール騎手が乗れないことは決まっていたし、川田騎手で挑むことも決まっていた。レースでの感触をつかんでもらうためにも、弥生賞から鞍上を変更したほうがいいのではないか。そんな考えもあったんだ。でも、ルメールが乗れるのならば、乗れるところまでルメールでいってほしい。それがオーナーの要望だった」

 一頓挫明けだった若駒Sと弥生賞ではマカヒキの状態も違った。ルメールが感じた手応えもまた大きく違ったはずだ。連載1回目に記した「マカヒキの凱旋門賞は自分が乗りたい」というルメールの積極的な行動。その発端が弥生賞だったとすれば、今回の挑戦のすべては、ここから始まったことになるのだが…。

「それも金子オーナーは違ったみたいだよ。新馬戦を勝ったときに、僕らにこう言ったんだ。“デビュー戦の口取りで、これだけ落ち着いている馬は、キングカメハメハ以来だね”」

 マカヒキの能力を早くから見抜き、弥生賞でのルメール騎乗にこだわったのも今回の挑戦への伏線だった? フランスのメディアは口を揃えてこう言う。

「シャンティイをよく知っているジョッキーが乗る。それがなにより大きい」

 連載最終回の明日は、偉業達成の可能性はどれくらいなのか? これについて改めて検証してみたい。

最終更新:10/1(土) 18:43

東スポWeb

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