ここから本文です

ぬいぐるみが夜の図書館を冒険! 全国に広がる「ぬいぐるみのお泊まり会」って何?

BuzzFeed Japan 10/1(土) 16:00配信

誰もが寝静まった夜、枕元のぬいぐるみたちがこっそり起き出して、暗い部屋で楽しく遊んでいるかも……。

小さい頃、ベッドの中で空想をふくらませたことはありませんか?

そんな子どもたちの気持ちに寄り添うイベントとして、近年注目を集めているのが、全国各地の図書館で行われている「ぬいぐるみのお泊まり会」です。

「ぬいぐるみのお泊まり会」は米国で生まれた活動。日本でも数年前から実施する図書館が登場しはじめ、取り組みは全国各地に広がっています。

「ぬいぐるみがお泊まりって、どういうこと?」

……という疑問もごもっともです。具体的にどんなことが行われているか、実際の例で紹介しましょう。

夜の図書館を冒険!

BuzzFeed Newsは、9月24~25日に「ぬいぐるみのおとまり会」を開催した大阪・柏原市立国分図書館に話を聞きました。

国分図書館が「おとまり会」を始めたのは2013年。それから毎年1回、秋に行っています。リピーターも多く、毎回参加希望者が定員を上回る人気だそうです。

今回の参加ぬいぐるみは32体。2~10歳までの子どもたちとともに図書館にやってきました。

まずは、みんなで絵本の朗読を聞く「おはなし会」です。ぬいぐるみたちも、子どもたちと一緒に静かにお話を聞いています。

お話を楽しんだあとは、ぬいぐるみたちだけが残り、いよいよお泊まり会がスタート。

誰もいない夜の図書館でどんな冒険をするのでしょうか。

<おりこうにおとまりしてね…ぬいぐるみとバイバイします。>
<「ねむれないなら、としょかんたんけんにつれていってあげよう!」>

しばらくはお布団でおとなしくしていましたが、眠れないぬいぐるみたちもいるみたい。

<あかるくなったよ!さあ、みんなおきておきて!>

明るくなった夜の図書館で思い思いにくつろぐぬいぐるみたち。

<「このほんよみたい!」「んもー、しょうがないなあ…」かたぐるましてあげてやさしいね!>

図書館職員は、ぬいぐるみたちが友達と遊んだり、絵本を読んだりする様子をおさめ、TwitterやGoogleフォトで順次公開していきます。

お家で待つ持ち主は、写真を見ながらお泊まりの様子を想像できるようになっています。

リアルタイムに写真が更新されるのもお泊まり会の面白さ。持ち主のお家では、「楽しそうだね」「友達できたんだね」とぬいぐるみの活躍を家族みんなで見守ります。

「ぬいぐるみと離れてさびしくなった子が、おうちからTwitterを見て、楽しそうにあそんでいるぬいぐるみの姿に安心してくれたなんて話も」(柏原市立図書館Facebookページより)

翌日、迎えに来た子どもたちには、「ぬいぐるみが持ち主のために選んだ」として絵本や児童書を1冊ずつ貸し出します。

年齢や性別に合わせたり、ぬいぐるみと同じ動物が登場する作品を探したり。司書数名で1冊ずつ吟味してセレクトするそうです。

図書館側の目的は?

これだけの手間をかけて「おとまり会」を実施する一番の目的は、子どもたちに本を手にとってもらうチャンスを作ることと言います。

「大好きなぬいぐるみが選んでくれた」ということで、普段あまり本に親しんでいなくとも喜んで読んでくれるそうです。

図書館そのものに親しみを持ってもらうのも重要な目的の1つ。ぬいぐるみたちが楽しい夜を過ごした場所として、足を運んでもらうきっかけになれば……と話してくれました。

全国に広がるぬいぐるみのお泊まり会。ご興味のある方は、お近くの図書館でも開催しているか調べてみてくださいね。

最終更新:10/1(土) 16:00

BuzzFeed Japan