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北朝鮮ドメインのサイトはわずか28件、トラブルで判明

The Telegraph 10/1(土) 12:00配信

【記者:Cara McGoogan】
 北朝鮮で運用されているインターネットの全容が明らかになった。何らかの手違いで、国外からのアクセスが一時的に許可されたからだ。

 ソフトウエア開発のための共有ウェブサービス「GitHub(ギットハブ)」に掲載された情報によると、政府が管理する北朝鮮のネット世界は思われていたよりもはるかに小さく、ウェブサイトの数は、保険会社、スポーツ、料理レシピなどわずか28サイトにとどまっていることが判明した。

 これまでの報道では、北朝鮮のインターネットはより規模が大きく、5500件ほど存在すると伝えられていた。だが先週、同国へのアクセスが一時的に可能になったことで、北朝鮮のドメインを使ったサイトは28件しか存在しないことが明るみになった。

 北朝鮮の28サイトの一部は以下の通り。

・「高麗航空(Air Koryo)」 国内唯一の航空会社。国内線に加え、中国とロシア、クウェートに就航する国際線も運航している。
・「朝鮮料理(Korean dishes)」 北朝鮮料理のレシピやレストランの評価を掲載。
・「フレンド(Friend)」 スペインを拠点とする文化交流団体のサイトで、北朝鮮と外国との交流プログラムなどを紹介。
・「朝鮮中央通信(KCNA)」 国営通信社のニュースサイト
・「朝鮮国営保険会社(Korean National Insurance Corporation)」 国営の保険会社のサイト
・「朝鮮教育基金(Korea Education Fund)」 教育系NGOのサイトで、朝鮮語と英語のページがある。
・「ネナラ(Naenara)」 北朝鮮政府公式サイトで、ニュースや音楽のポータルサイトでもある。サイト名は「わが国」の意味。
・「労働新聞(Rodong Sinmun)」 国内唯一の政党である朝鮮労働党のサイト
・「金日成総合大学(Kim Il-Sung University)」 国内で最初に開設した大学のサイト
・「スポーツ朝鮮(Sports Chosun)」 スポーツニュースのサイト。これとは別に国際スポーツに関するサイトもある。

 全28サイトのリストは、米ソーシャルサイト「レディット(Reddit)」に掲載されている。

 北朝鮮のインターネットは、「光明(Kwangmyong)」と呼ばれる国内向けのイントラネットを通じてアクセスする。光明は2000年に開設され、検索エンジンやニュース、電子メール、ブラウザが利用できる。ウェブサイトのホスト国は北朝鮮ではなく中国だ。

 このイントラネットはコンピューターがあれば誰でも無料でアクセスできる。だが北朝鮮でパソコンを購入するには政府の許可が必要で、値段は給料の何か月分にも相当する。つまり人口2500万人のうち、インターネットにアクセスできるのはわずか数千人というわけだ。

 北朝鮮でもインターネットが閲覧できることは、2014年に国外からのハッカー攻撃によってネット障害が発生したことで、初めて周知の事実となった。以来、その中身は徐々に明らかにされており、今年5月にはスコットランドの10代の学生が、北朝鮮のフェイスブックそっくりの交流サイト「ベストコリアズ・ソーシャルネットワーク(Best Korea's Social Network)」をハッキングした。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:10/1(土) 12:00

The Telegraph