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賞金総額2億5000万円! 米アマゾン、大学生向けアプリコンテストの狙い

ニュースイッチ 10/1(土) 14:01配信

音声アシスタント「アレクサ」活用、長時間自然に対話できるアプリ開発を

 人間と長時間、自然に会話できるチャットボット「ソーシャルボット」をつくろうー。米アマゾン・ドット・コムが同社の音声アシスタント「アレクサ(Alexa)」をベースにした大学生対象の開発コンテスト「アレクサ・プライズ」チャレンジを立ち上げ、9月29日に応募受付を開始した。賞金総額は250万ドル(約2億5000万円)で、10月28日に応募が締め切られる。

 コンテストの目的は、アレクサを使って可能な限り最高の対話アプリを開発すること。一般の話題やニュースの出来事などをテーマに、コンピューターをまったく意識させない形で、人間とスムーズに長時間対話できるアプリの実現を目指す。

 「アレクサ・プライズは、ウェブから知識や意見を集め、それを人間が日常の会話で行っているように文脈に沿って組み立て、表現することを学生に求めている。このコンペに加え、学生が自身のアイデアについて数百万ものアレクサユーザーから得られるフィードバックにより、これまで不可能と考えられていたことが可能になるだろう」。アレクサ担当のロヒート・プラサド副社長は声明で、アレクサ・プライズで期待される効果についてこう述べている。

 コンテストのスケジュールは、応募終了後、11月14日までに応募者の中から参加10チームが選抜され、それぞれに開発費用として10万ドルを支給。各チームは2017年11月までにアレクサ上で動く対話アプリを開発する。同11月には、10チームによる競技イベントが行われ、最優秀に選ばれたチームには賞金50万ドルが贈られる。

 さらにその後、最優秀チームには最終テストのチャンスが与えられる。開発した対話アプリが筋道の通った話し方で、話し相手となる人間との間できちんと噛み合った対話を20分間続けられれば、追加賞金の100万ドルが所属する大学に贈られる。

 アレクサは米アマゾンが販売する据え置き型スピーカーの「エコー(Echo)」や小型の「エコードット」などに組み込まれ、アップルの「Siri(シリ)」などに比べて音声認識率が高いとされる。さらに、配車サービスや音楽配信、ショッピングなど、ほかのアプリと連携し、音声でアプリの操作や入力ができるようになっている。こうした「スキル」と言われる音声操作の技は1千数百件にも上るという。ソフトウエアだけでなく、ハードウエア向けのサードパーティー展開も進めており、例えば今年1月のCESではアレクサと連動するスマート冷蔵庫をサムスンが発表した。

 これ以外にも、アマゾンでは音声アシスタントの普及に向け、1億ドル(約100億円)の「アレクサ・ファンド」を組成。これまでにアレクサ関連の開発を行うスタートアップ16社に投資をしている。また、クラウドサービスのアマゾン・ウェブサービス(AWS)が毎年開催している開発者向けイベント「re:Invent」(今年は11月28日~12月2日まで)でも、今回初めてアレクサ専門のセッションが用意されているという。

最終更新:10/1(土) 14:05

ニュースイッチ