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永井豪、西内版ハニーは「ベストワン」 原作と離れても“ポリシーは生きてる”

クランクイン! 10/1(土) 7:20配信

 アニメ、コミックで人気を博した永井豪の大ヒット作『キューティーハニー』を、西内まりや主演で新たに実写化した映画『CUTIE HONEY ‐TEARS‐』。これまでのお色気路線を封印したスタイリッシュなヒロイン像にゾッコンの永井は、自身の原作を映画化した作品の中で「ベストワン」と太鼓判を押す。原作とは全く異なる世界観でありながら「新しいハニーが観られて嬉しい」と語る永井に、本作への思い、西内の魅力、さらには昨今の漫画の実写映画化ブームについて話を聞いた。

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 本作は、AI(人工知能)によって支配管理される近未来社会を舞台に、女性アンドロイド・如月瞳=キューティーハニーが人類存亡を懸けた戦いに挑むSFアクション。西内演じるハニーと、世界征服を目論む新型アンドロイド・ジル(石田ニコル)とのクールビューティー対決が観る者を釘付けにする。このほか、三浦貴大、高岡奏輔、永瀬匡、笹野高史、岩城滉一ら、脇を固めるキャストも個性派揃い。

 『シン・ゴジラ』の総監督を務める庵野秀明がメガホンを取った『キューティーハニー』から12年、2度目の実写映画化となる本作について、「一人の映画ファンとして凄く楽しめた」と満面の笑みを浮かべる永井。「原作とは思いっきりかけ離れていましたが、キャラクターのポリシーはしっかりと生かされ、その上で新しい映像世界が繰り広げられた」と高評価だ。

 西内の起用についても、「ファッションモデルもされる方ということもあって、SF的な背景の中で、立ち姿も絵になりますね。アクションにもキレがあって、かっこよく見えるコツを知っている」と絶賛。かつて佐藤江梨子、原幹恵らセクシーな女優が演じたお色気たっぷりのハニー像とは打って変わり、今回はバトルスーツに身を包んだスタイリッシュな雰囲気だが、この変貌ぶりついても永井は、「マーベルやDCコミックスのクールなダークヒーローを思わせる反面、どこか慈愛に満ちていて魅力的」とベタ褒めだ。


 また、1970年代、「AI時代は必ず来る」と信じて同作を描いていた永井は、徐々にそれが現実化しつつあることについて、「AIをテーマにした映画やアニメもたくさん作られていますが、その中でハニーの存在も、セクシーさだけがクローズアップされていたヒロイン像から、AIの“発展型”として観てくれるようになった。そこが何より嬉しいですね」と喜びもひとしおのようだ。

 「時代がハニーに追いついた」という観点で言えば、かねてから「漫画の映画化」を推進していた永井にとって、昨今の実写化ブームも「やっと来たか」という思いが強いようだ。「本当に“ようやくこの時代が来た”といった感じですね。少し前までは、映画作家は小説のほうばかりを向いていましたが、僕は昔から“漫画が映画に一番近い”と思っていましたから」と吐露。

 ただ、漫画の実写映画化は、原作ファンに根付いたイメージもあり、リスクが大きい面も否めない。これについて永井は、「私自身は一人の映画ファンとして、“どんな作品になるんだろう”といつもワクワクしています。だって、いろんなハニーが観られるなんて最高じゃないですか」と、どこまでもポジティブ。「映画化が決定した時点で、その作品は監督とスタッフのもの。僕は脚本も読まなければ注文も出さない。一人の観客として楽しむだけ。原作に寄せてもいいし、核の部分だけを描いてもいい。どちらにせよ、中途半端はダメ。どうせやるなら思いっきりやってほしい!」と強調していた。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『CUTIE HONEY ‐TEARS‐』は10月1日より全国公開。

最終更新:10/1(土) 7:20

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