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古民家、美大生の拠点に 珠洲・飯田の「八木家」

北國新聞社 10/1(土) 2:48配信

 珠洲市中心部の飯田町で藩政期に建てられた古民家「八木家」を拠点に、金沢美大生と教員が作品制作や展示、住民との交流に乗り出す。来年9月に市内で開幕する奥能登国際芸術祭(北國新聞社特別協力)に向け、真鍋淳朗教授(油画)らは30日、古民家の状態を確認した。かつて奥能登随一と言われた資産家宅を舞台にアートの魅力を発信し、にぎわい創出につなげる。

 八木家は藩政期に漁業や農業、海運業で成功し、飯田町の1500平方メートルの敷地には、商家造りの母屋と離れ、六つの土蔵が現存している。2014年春に空き家となり、真鍋教授らが、大阪府に住む所有者の医師八木俊浩さん(54)にアート拠点としての活用を提案した。

 真鍋教授らは5月、飯田町でアートによるまちおこしプロジェクトを開始した。学生とともに町内の空き家、空き店舗を調べ、町内随一の広さを誇る八木家を活用する検討を始めた。30日、真鍋教授ら教員、学生、院生7人は母屋や離れを清掃し、状態を確かめた。

 真鍋教授らは今後、美大の美術、デザイン、工芸などの専門家を交えて八木家の保存、改修策を考える。離れの天井や壁、床に珠洲の花々を描き、建物全体をアート作品にする構想で、学生が祭りごちそうを提供する「よばれ」事業、国際芸術祭に出品する海外作家との交流場所としても利用を考える。

 八木さんは電話取材に対し「飯田のにぎわいに役立つように使ってほしい」と期待した。真鍋教授は、八木家に残る品々や帳面などの文化財的価値にも注目し、「国際芸術祭での交流事業だけでなく、美大生の教育や作品制作、発表の場として生かしたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:10/1(土) 2:48

北國新聞社

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