ここから本文です

【凱旋門賞=マカヒキ連載・最終回】またひとつ重要な証言入手…結論は「好勝負必至」

東スポWeb 10/2(日) 10:17配信

【凱旋門賞(日曜=10月2日、仏シャンティイ競馬場芝2400メートル):歴史の扉を開く進撃のマカヒキ(最終回)】 連載最終回――。出発点となったマカヒキの前哨戦を改めて振り返ってみたい。ニエル賞に限らず、フランスで行われた3つのプレップレースは、メンバーが地味だったうえに、スローの上がり勝負だったこともあって、評価がそこまで高くない。

「フランスのメディアは“ニエル賞は相手が弱かった”とはっきりと言うんだよね。それでいて小差だったマカヒキのレースぶりを見て、“エンジンがかかるのが遅い”と言われた」と苦笑いする友道康夫調教師。

 実際はラスト2ハロンで推定10秒台の脚を使っているのだが、こうした数字に興味がない(データもほとんど扱われない)海外では、相手関係と着差のみが評価の対象となりやすい。

「でもさ、2着の馬(ミッドターム)は単純にいい馬だったと思わない? 一頓挫あっての休み明けだったので、評価が低かったみたいだけど、一時はダービー候補と言われただけあるなって装鞍所で見たときに思ったもの」

 父は大種牡馬のガリレオで母はGI・6勝のミッデイ。管理する調教師はマイケル・スタウト。凱旋門賞に出走してくるようなら、怖い一頭になるのではないか――。パドック映像を見ただけの記者でも思ったのだ。現地にいた陣営が脅威に感じたのも当然だろう。

 実はこれによく似た発言を聞いたことがある。マカヒキ唯一の敗戦となった皐月賞。「勝ったから言うわけではないけど、パドックで一番良く見えたのはディーマジェスティ。あんないい馬がいるのに、どうして人気がなかったのかな」という当時の友道調教師のコメントが、記者の頭にフラッシュバックしてきた。本当にニエル賞は価値のないレースだったのか?

「ニューベイ? ノーチャンス。ザグレーギャツビー? その馬もノーチャンスだ。古馬で勝負になるのはポストポンドだけ。理由は凱旋門賞だけを狙った調整をしているから」

 海外の騎手はストレートにモノを言う。藤沢和厩舎を中心に日本でも騎乗したグレゴリー・ブノワ。はっきりと言い切ってくれた彼に、ニエル賞でのマカヒキの印象を聞くと「あのレースで自分は3着の馬(ドーハドリーム)に乗っていた。上位はわずかな着差。それで微妙な評価になっているのだろうが、これだけは言える。僕はあの馬の強さを“肌で感じている”。ポストポンドと3歳馬の争いになる」。

 彼の意見を採用すれば、3歳のマカヒキはハーザンドやレフトハンドとともに打倒ポストポンドの最右翼ということになる。今回はJRAで馬券を発売する記念すべき第1回のレース。あえて“頑張れ、ニッポン!”的なニュアンスを避けてきたのだが、その結論は“好勝負必至”。ルメールが言い続けてきた「自信があります」は社交辞令と思えない。

最終更新:10/2(日) 10:23

東スポWeb

スポーツナビ 競馬情報

重賞ピックアップ