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16,500円下回ると売り難く、上回ると買い難い

ZUU online 10/3(月) 8:10配信

10月相場ということですが、何となく1年が経つのも早いと思ってしまいます。もう少ししたら、「年末」を意識することになるのでしょうが、ここまで比較的相場は落ち着いているのでこのまま年末まで落ち着いて行って欲しいものです。日銀短観の発表もありますが、疑心暗鬼ななかで先行きに対する不安は根強いと思います。

それにしても日銀に対する批判も引き続き根強いですが、どうして銀行などへの批判が見られないのか不思議です。「ベンチャー」といわれるような革新的な企業だけでなく、老舗企業や日本の伝統を守るというような企業でも資金を必要としているところは多いのでしょうから、「成長性」だけを見ての貸し出しだけでなく、保守的な貸し出しということも必要なのではないかと思います。資金が回転することが景気が良くなるということであり、「合理化」や「効率」ばかりでなく、一見無駄に見えるお金を使うということも必要と思います。

週末の米国株が高く、為替も落ち着いていることや夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が買われていたことから、本日の日本市場は買い先行となりそうです。特に懸念される材料があるということではないのですが、逆に買い上がるだけの材料もないという状況は変わらず、上値も限られそうですが、金融株などを中心に買い直されるものと思います。10月に入ったことで、9月中間決算での下方修正懸念もあり、円安メリット銘柄などは冴えない展開になりそうです。日銀短観の結果に関しては特に反応するということでもないと思います。

依然として16,500円を下回ると売り難く、上回ると買い難いということなのだと思います。為替の影響などで芳しくない景況感と追加緩和、財政政策期待が入り混じる格好でまだまだ方向感に乏しい展開が続きそうです。16,000円を割り込む、あるいは17,000円を抜けるだけの材料が出るかどうかということになりそうです。

■本日の投資戦略

欧米市場は銀行株の動向に振らされていますが、為替が比較的落ち着いていることを考えると特に懸念することもないと思います。欧州銀行発の金融不安も煽り立てているだけで、実際には特に懸念されるほどでもないと思います。また、万が一、銀行の破たんがあったとしても他の金融機関に波及するということでもなく、単に一金融機関の問題ということで見ておいて良いと思います。

英国のEU(欧州連合)離脱問題もまた、取りざたされて来そうですし、波乱要因はありそうです。ただ、日本市場では日銀や年金の買いも引き続き期待されることや市場参加者が少ないなかで売られ過ぎた銘柄も多いのですから、買い直しなどが見られるとすぐに戻しそうです。積極的に上値を買いあがる材料もないのですが、売り急ぐこともなさそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

最終更新:10/3(月) 8:10

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