ここから本文です

【日本株投資戦略】10月相場で上昇期待の「好業績銘柄」はコレ!?

ZUU online 10/3(月) 11:00配信

2016年度の株式相場もいよいよ後半戦に突入します。そして10月は下旬から3月決算銘柄の「中間決算」が本格的な発表シーズンを迎えます。株式市場の関心も、「中間決算」で好業績が期待される「好業績銘柄」に向かうと考えられます。そこで、今回の「日本株投資戦略」では、「中間決算」で好業績が期待される「好業績銘柄」を抽出し、ご紹介したいと思います。

■10月相場で上昇期待の「好業績銘柄」はコレ!?

さっそく「中間決算」で好業績が期待される「好業績銘柄」を抽出してみたいと思います。抽出条件は以下の通りで、その結果を表1に掲載しています。

(1)時価総額1千億円以上の主力銘柄
(2)3月決算銘柄(金融関連銘柄を除く)
(3)純利益を予想するアナリストが2人以上
(4)過去4週間で予想EPSの市場コンセンサスが増加
(5)2018/3期(来期)に営業増益が予想されている銘柄
(6)8月末以降の株価上昇率が10%未満

上記の(1)~(6)をすべて満たした銘柄について、(4)の増加率が大きい順に20銘柄をご紹介しています。

今回の抽出条件の中でポイントとなるのは(4)であると考えられます。2017/3期(今期)に増益が見込める銘柄ではなく、足元でアナリストの評価が上がっている銘柄を「好業績」の条件としたことが特徴です。今期の増益率を条件とした場合は、円高が逆風となる輸出業種がはじかれてしまいやすいためです。そのため、今期に営業減益が予想されている銘柄も含まれることになりました。

円高で厳しい業績が警戒されてきたものの、想定していたほど悪くなさそうな企業も抽出対象にしたいと考えました。ただ、2018/3期については、本業ベースで増益が予想される銘柄を抽出対象にしました。

表1:10月相場で上昇期待の「好業績銘柄」はコレ!?

三井物産 <8031>
日本郵船 <9101>
商船三井 <9104>
トクヤマ <4043>
三菱商事 <8058>
エフ・シー・シー <7296>
アドバンテスト <6857>
ブラザー工業 <6448>
日信工業 <7230>
東芝 <6502>
丸紅 <8002>
セガサミーホールディングス <6460>
四国電力 <9507>
九州電力 <9508>
中国電力 <9504>
シャープ <6753>
東ソー <4042>
日立ハイテクノロジーズ <8036>
鹿島建設 <1812>
エクセディ <7278>

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。2017/3期および2018/3期の予想営業利益は、Bloombergが集計した市場コンセンサス。予想EPS4週変化率は、アナリストの予想EPSについての市場コンセンサスが4週前に比べ何%上昇したのかを示しています。データは9/29現在。

なお、商社の一部には勘定項目としての営業利益がない銘柄もあり、その場合は売上総利益から販管費を差し引いた金額を示しています。

表1には商社が3社掲載されています。これまで原油価格をはじめ資源価格の下落が業績面で逆風になってきました。しかし、ここにきてOPECが原油の減産で合意するなど、原油価格の下げ止まりが期待できるようになり、業績面でもボトムアウトが期待できそうで、そのことがアナリストの評価向上につながっていると考えられます。

なお、資源価格のボトムアウトや中国経済の回復傾向等を背景に、海運関連銘柄の業績改善も期待されます。ばら積み船の市況を示す「バルチック指数」も2月安値から3倍弱の水準まで回復してきました。

意外感があるのは自動車部品メーカーのエフ・シー・シー <7296> です。ホンダ向け・二輪向けが利益の源泉とみられますが、足元の円高はさすがに厳しいと考えられます。

ただ、9/16(金)にトヨタから初めてクラッチアッセンブリーの新規受注を獲得したことを発表しています。顧客基盤の拡大は業績の着実な拡大に寄与すると期待されます。なお、ホンダ系ではABSに強い日信工業 <7230> についても、アナリストの評価が上がっているようです。

■決算発表は10月下旬から本格化

決算発表の実施社数をカレンダー方式で示したものです。ログイン後に弊社Webページの「国内株式」に入り、銘柄検索窓の右側をみると「決算発表スケジュール」というリンクがあります。そこをクリックすれば同様の表をみることができます。ただ、Webページでは日付の所をクリックすると、その日に決算発表を実施する予定の銘柄名や発表時刻、予想経常利益のコンセンサス等のデータが掲載されているので、非常に便利だと思います。

2016/7~9月期の決算発表(実際には4~9月の累計数字として発表されることが多い)は10/20(木)の東京製鐵 <5423> や安川電気 <6506> あたりから始まり、10/28(金)には第1のヤマ場を迎えることになります。時価総額上位の主力銘柄の多くがここまでに決算発表を実施します。11/4(金)には第2のヤマ場が来ますが、時価総額トップのトヨタ自動車 <7203> がこの日に発表を予定しており、中間決算の大勢はここまででおおむね判明することになります。

決算発表ではアナリストや会社側の予想した利益に対し、実績数字が上回るかどうか、会社側は業績予想を修正するかどうか等が大きなポイントになります。発表した利益数値等がアナリストまたは会社予想を上回り、さらに会社側の業績予想上方修正があれば、株価が上昇する可能性が膨らみます。逆に、利益数値等がアナリストまたは会社予想を下回り、さらに会社側の業績予想下方修正があった場合、株価は下落する可能性が大きくなります。

なお、10月に入ると、決算発表を前にして、日本経済新聞等から、企業業績に関する観測記事が出るケースが増えてきます。そうした掲載記事から業績の変動を織り込む形で株価が変動するケースもあるので注意が必要です。そして、投資を検討またはすでに保有している銘柄の業績変動に備えるべく、少なくともそうした銘柄の決算発表日程度はチェックしておくことをお勧めしたいと思います。

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

鈴木英之
SBI証券 投資調査部

最終更新:10/3(月) 11:00

ZUU online

チャート

三井物産8031
1696.5円、前日比+6.5円 - 12/9(金) 15:00

チャート

日本郵船9101
248円、前日比+5円 - 12/9(金) 15:00

チャート

商船三井9104
350円、前日比+9円 - 12/9(金) 15:00