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“常温”を楽しむ人が増えている 博報堂調べ

ITmedia ビジネスオンライン 10/3(月) 15:20配信

 “失われた20年”という時代を経て、2010年前後から、生活者の間に「この先は良くも悪くもならない」という認識が広がっていることが、博報堂生活総合研究所の調査で分かった。「生活者は、社会や時代に必要以上に熱く怒りを感じることも、悲観して冷え込むこともなく、現状を静かに受け止め、身の回りの幸せを感じながら暮らしている。ありのままを快適とする生活者の心情を『低温』ではなく、『常温」である」(同研究所)とした。

【この先良くも悪くもならない世の中】

 「日本の行方は現状のまま特に変化はないと思う」と答えたのは、2008年は32.3%だったのに対し、2016年は21.8ポイント増の54.1%。「今後の暮らし向きは、同じようなものだと思う」は39.8%から9.2ポイント増の49.0%。「今の世の中は変化が多すぎると思う」は59.8%から16.2ポイント減の43.6%。

 「身の周りで楽しいことが多い」と答えたのは、37.5%から5.8ポイント増の43.3%に。一方で「身の周りで嫌なこと、腹のたつことが多い」は43.4%から6.7ポイント減の36.7%だった。

●「友だち疲れ」の意識が鮮明に

 「友だちは多ければ多いほどよいと思う」と答えた人はどのくらいいるのだろうか。1998年は57.2%だったが、その後減少の一途をたどり、2016年には24.4%と少数派に。また「人付き合いは面倒くさいと思う」は23.2%から

31.2%に増加している。「ソーシャルメディアが隆盛の一方で、『友だち疲れ』の意識が鮮明になってきている」(同研究所)

 「節約」の代名詞ともいえる「ディスカウントショップ」の利用率が2012年を境に減少している。一方「日常的に電子マネーを使っている」人が増加し、「企業のポイントサービスを、日常的に使っている」人は2016年に57.2%に達した。この結果について、博報堂生活総合研究所は「どうせお金を使うのなら、ポイントの『獲得』を重視していると解釈することもできる。『節約』よりも『獲得』は、『常温』を楽しむための方策なのかもしれない」と分析ししている。

 訪問による調査で、1992年から偶数年の5月に実施している。20~69歳の男女が対象で、2016年は3160人が回答した。

最終更新:10/3(月) 15:20

ITmedia ビジネスオンライン