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【スプリンターズS】GI初勝利レッドファルクス 芝、ダートを問わない“二刀流”でJBCスプリントも視野

東スポWeb 10/3(月) 21:21配信

 今秋のGIシリーズ開幕戦となる第50回スプリンターズS(2日=中山芝外1200メートル)は、3番人気レッドファルクス(牡5・尾関)が中団から力強く伸びて快勝。鞍上のミルコ・デムーロの好騎乗が馬、そしてトレーナーにうれしいGI初勝利をもたらした。

「想像の枠を超えた馬」

 尾関調教師のこの言葉が、GI馬に輝いたレッドファルクスの洋々たる未来を照らしていよう。

 レースは「ズブい馬だし、右回りも気になった」との鞍上M・デムーロの懸念をよそに、好スタートを決めると中団の外をスムーズに追走。残り3ハロンから果敢にまくり、先行集団を外から射程圏に捉える。

「直線が短いのを意識した競馬をした、とジョッキーは言っていた。伸びあぐねていたようにも見えたが、最後にもうひと伸び…さすがに力が入りました」(尾関調教師)

 逃げ粘るミッキーアイルをきっちりアタマ差でかわしたところが栄光のゴール。馬、トレーナーは初戴冠でも、鞍上はこれでフェブラリーS=モーニン、桜花賞=ジュエラーに次ぐ今年3度目のGI制覇。長く脚を使える同馬の持ち味を十分に生かす好騎乗だった。レッド自身はこれで6ハロン戦は芝、ダートを含めて4戦4勝。戦績に隠れていた適性を改めて示した形だが、ここに至る過程には紆余曲折がある。

「左トモが弱く、左回りばかり選択してきた。昨年に準オープンを連勝したあたりからようやくオープン馬らしい動きができるようになったんです。CBC賞(1着)はトモの疲れが出ながらあれだけの競馬をしたので今回もひょっとしたらと思ったけど…。まだ秋初戦だし、ぎっちり仕上げたわけでもない。考えている以上に底知れないものを秘めているのかも」

 感涙にむせぶトレーナーの言葉が示す通り、馬は完成を迎えたばかり。良化余地を残す段階でのGI制覇は「絶対王者」への第一歩である可能性も秘めている。

 さらには交流GI・JBCスプリント(11月3日=川崎ダート1400メートル)を視野に入れており、芝、ダートを問わない“二刀流”が最大の持ち味。おそらくはアグネスデジタル(2001年天皇賞・秋、02年フェブラリーSなどGI・6勝)同様の幅広い活躍をするイメージか。今後は競馬の常識の枠を超える走りをしていくに違いない。

最終更新:10/3(月) 22:07

東スポWeb

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