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【凱旋門賞】マカヒキ14着惨敗の裏 敗因は日程? それともシャンティイ競馬場?

東スポWeb 10/3(月) 21:52配信

【フランス・パリ郊外シャンティイ競馬場2日発】世界最高峰レース・仏GI第95回凱旋門賞(シャンティイ競馬場=芝2400メートル)に挑戦した日本のマカヒキ(牡3・友道)は14着、優勝はライアン・ムーア騎乗の4歳牝馬ファウンド(愛)だった。前哨戦を勝ち、強力ライバルの中に入っても上位人気に推された日本ダービー馬は、JRA海外GI口開け発売のメモリアル勝利を目指したが…4コーナーを回ったところで手応えをなくし大敗を喫した。またしても届かなかった世界の頂点。今年は多くの日本人のため息と“外れ馬券”が舞う結末となったが、シャンティイ競馬場から「なぜ?」の答えに迫った。

 ハイレベル世代のダービー馬が、クラシック(菊花賞)を捨てての挑戦。越えるべき壁が高いとわかっている一方で過去日本馬の善戦も何度かあるレース。今回の凱旋門賞=マカヒキのチャレンジに皆が大きな期待を寄せたのは当然だった。

 唯一の敗戦は皐月賞(2着)。常に能力のすべてを出し切れるメンタルの持ち主だと考えられていたマカヒキ。そんな彼でさえも凱旋門賞の雰囲気にのまれてしまった。見せ場らしい見せ場もなく、直線でズルズルと後退。結果は14着惨敗だった。

「レース前の雰囲気も良かったし、いいスタートも切れたけど、すぐにオーバーペースに。行きたがってしまい、息を入れることができなかった。外枠からのスタートで少し難しかった」とルメール。

 どんな状況であっても自在に折り合える強み――。これこそがマカヒキのセールスポイントだったはず。しかし、レース前の落ち着きも出走馬中一番と思えたが、実戦では平常心が消し飛んだ。道中は5、6番手。陣営が求めていたポジションからの競馬だったが、それは“しっかりと折り合って”というのが前提にあった。

「外枠だったので、少し出していく形にはなったが、それだけが原因だとは思えない。上がりの運動を見ても馬体に問題はなく、息も大丈夫だった。マカヒキにとって初めてとなる中2週の日程。今はそれくらいしか思いつかないのだけど…。だからこそ敗因を探っていかなければならない」

 レース後の友道調教師にも明確な“答え”はつかめていなかった。

 確かにマカヒキが折り合えなかった理由を探すことは難しい。一方で、フィットすると思っていたシャンティイ開催が、逆にマイナスになった可能性はないだろうか?

 勝ち時計は予想されたよりもはるかに速い2分23秒61。高速馬場という触れ込みが、先行しなければ勝負にならないイメージを生み出し、結果的に息の入らない流れを呼び込んだ。その結果が、スピードよりスタミナ型と思われたアイルランドの帝王、A・オブライエン厩舎のワンツースリー――。上がり勝負に慣れた日本馬が、これに対応するのは難しい。

「やっぱり世界は強いですね」

 最後に絞り出すように語った友道調教師の言葉の意味は、単純な能力比較だけではなく、奥の深い欧州競馬に対して向けられたものに感じた。

最終更新:10/3(月) 21:52

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