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長崎新幹線フリーゲージトレイン走行試験の再開、今秋判断

佐賀新聞 10/3(月) 10:03配信

結果次第ではフル規格論再燃も

 九州新幹線長崎ルートに導入予定で、部品の不具合で開発が遅れているフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)は、改良台車の回転試験が終了し、部品の分解・検査が進められている。試験結果をまとめた上で今秋の専門家による技術評価委員会で、中断している耐久走行試験の再開について判断が下される。判断結果によっては、新幹線整備に関する議論の行方が大きく変わる可能性があるだけに、佐賀、長崎両県の関係者は注目する。

 走行試験は2014年4月から始めたが、同年11月下旬に部品の不具合が判明した。車軸軸受けで潤滑油流出を防ぐ部品の一部が欠けていたほか、軸受けと接触する部分の車軸に摩耗が見られた。高速走行時の振動などが原因とみられる。

 開発主体の鉄道・運輸機構では、車軸と軸受けの隙間を縮小したり、軸受けの接触面を曲面に加工するなどして圧力を最大で約7割低減させる改善策を検討した。潤滑油を封じ込める部品の欠損対策では、材質を変更、形状を一部変えて強度向上を図った。

 改良台車は今年5月から8月末まで鉄道総合技術研究所(東京)で回転試験を実施した。屋内で時速130キロから速度を上げながら4段階で行い、最終段階では、営業走行時の振動の影響を評価するために一定の荷重をかけ、時速270キロで9千キロ分をこなした。「大きなトラブルもなく終えた」(国交省)という。

 現在、台車を分解し、部品の摩耗状況などを調べており、耐久性や安全性の評価をまとめる。技術評価委員会は、この評価を踏まえて走行試験の可否を判断するが、いくつかの条件のクリアが必要になる。

 営業車両の検査目安とされる走行距離60万キロ程度の耐久性があるのか。車軸の摩耗の限界値や目安の設定、それを検査するための技術や手順が確立できているか。そして、検査周期や維持管理費が一定の水準に収まる見通しなのか。

 この「宿題」をクリアして初めて走行試験再開の道が開けるが、ハードルの高さを指摘する声も。自民県議の1人は「車軸というFGTの肝部分でのトラブルは重大。安全にも関わるだけに相当高い水準を求められるはず」と懸念する。

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最終更新:10/3(月) 11:19

佐賀新聞