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<台風で野菜高騰>長雨で高値続く…品質低下も 今後も流通量減か

埼玉新聞 10/3(月) 10:30配信

 相次ぐ台風の上陸や長雨により全国的な日照不足に見舞われた9月。影響を大きく受けているのが農作物だ。収穫量が大きく落ち込み、価格は高騰。スーパーに並ぶ高値の野菜に消費者は手を伸ばすのをためらっている。10月に入っても天気は安定せず、再び台風が列島に接近している。関係者は秋晴れが続くことを願っている。

 特産の深谷ねぎをはじめ、多くの野菜を生産している埼玉県深谷市。JAふかや営農経済部販売課によると、ネギ、キュウリの出荷量は現在、例年の半分程度。ブロッコリーやキャベツについては定植が遅れている。野菜担当の飯塚健一さんは「(雨などによる)野菜の病気が止められないと、今後の出荷にも影響が出るのでは」と危惧する。

 キュウリは昨年から比べると収量で6、7割の落ち込み。市場への卸値が、1ケース(5キロ)2千円と例年の倍に高騰している。

 ふかや南部野菜協議会根菜部の馬場一彦部会長(41)は「長雨と日照不足で(ネギの)太りが遅い。水はけがいい所でも、台風や1週間の雨で腐ったり病気が出ている」と明かす。

 ネギは年明け1、2月ごろに出荷のピークを迎えるが、現在の状態では「太めのものが少なく、曲がっているものなど規格外が増える。1、2月にはある程度回復すると思うが、1、2割は流通量が減るだろう」とみる。

 ブロッコリーについては「水がかかり過ぎて、植えた時から大きくなっていない所もある。10月後半まで出荷されないのでは」と分析。日照不足の影響でナスは薄い紫色になったり、トマトには色が付きにくくなっているという。「葉物関係はしばらく高値が続くかもしれないね」と話した。



 宮代町で直売所を運営する農業関連施設「新しい村」。代表の立石授さんは「野菜は天候に左右される。地元の農家の野菜は相場の影響を受けづらいが、それでも若干高くなっている」と話す。

 新しい村では、地元の野菜と全国から仕入れる野菜を販売。台風の影響で北海道、九州からの野菜が高騰しているが、それでも値上がりは一段落し、落ち着きを取り戻しつつあるという。

 9月28日現在、北海道産のニンジンは2本で168円、地元産は3本で120円程度。地元産のネギは2本で106円。ナスは小ぶりのもの5本で120円。地元産も通常より1割ほど値が上がっているという。

 天候が悪く収穫できない野菜もあるという立石さん。「直売所なので高くはできない」と天候が早く安定することを期待している。

最終更新:10/3(月) 10:30

埼玉新聞