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北陸新幹線で立ち退き、最後の新米を生徒へ 敦賀高運動部の好結果を期待

福井新聞ONLINE 10/3(月) 17:32配信

 北陸新幹線の敦賀延伸で立ち退く福井県敦賀市の農業池田耕一さん(49)が30日、車両基地の建設予定地で栽培したコシヒカリの新米300キロを敦賀高運動部の生徒に寄贈した。来年以降、ここで米作りができなくなる池田さんは「この土地の最後の米を食べてもらって、好結果を出してほしい」と期待していた。

 2022年度の敦賀開業に向け敦賀市内でも用地取得が進められており、池田さんも先祖から受け継いできた田んぼや家屋が立ち退き対象となった。リオ五輪に同校陸上部出身の北川貴理(たかまさ)選手が出場したことや、同部の橋本洋顧問が幼なじみだったこともあって、寄贈することにした。

 9月9日に続いて2回目となる今回は、30キロ入り7袋と、岩手国体などの遠征先や合宿にも持って行ってもらおうと5キロ真空パックの18袋を軽トラックに載せて学校に運んだ。

 池田さんは10年ほど前から農業に取り組み、市の認定農業者にもなっている。今年は特に思いを込めて作った米を、出迎えた運動部の生徒たちに手渡した。

 松宮毅校長から感謝状を受け取った池田さんは「喜んでもらえてうれしい。大会で入賞して、オリンピックも目指してほしい」と笑顔で話していた。

 同校から岩手国体には陸上、剣道、ボクシング部の部員が出場。また、市内で陸上部の生徒11人が下宿生活を送っている。橋本顧問は「運動部の生徒はよく食べるので減るのが早い。助かります。遠征先でお世話になっている人にも渡したい」と話していた。

福井新聞社

最終更新:10/3(月) 17:32

福井新聞ONLINE