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赤ちゃん星を取り巻く渦…まるで銀河のような星「Elias 2-27」をALMAが観測

sorae.jp 10/3(月) 10:35配信

私達の太陽系も含まれる銀河系はおなじみの円盤形状(ディスク形状)や楕円形状をしていることが多いのですが、今回観測された上の画像の赤ちゃん星「Elias 2-27」はそれ自体が渦巻状の構造を持っているのです。このような構造が内部まで観測されたのは、今回が初めてとなります。
 
今回の観測に成功したのは、チリのアタカマ砂漠に設置されたアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(通称:ALMA)です。この複数のパラボラアンテナを組み合わせることで電波望遠鏡として観測できるALMAは、へびつかい座の方角の450光年先を観測。そして今回のような渦巻き構造の観測に成功したのです。
 
なお、今回の観測は「惑星がどのように恒星の離れた場所で誕生するのか」についてのヒントを与えてくれるかもしれません。新たな星が誕生するときにはその周囲のガスやチリがディスク状に集まるのですが、その「原始惑星のディスク」が重力によって崩れることにより惑星が誕生していた、という説が提唱されているのです。
 
今回観測された渦巻きは海王星軌道の距離よりも大きなもの(100億キロメートル)となっています。さらに極端にチリの少ない帯も発見されており、これが惑星形成の証拠だとの指摘も。また中心のElias 2-27は生まれてからたった100万年以上と非常に若く、その質量は太陽の半分程度とされています。
 
発表された論文を執筆したLaura Perez氏は、「この観測結果は、生まれたばかりの星を囲むガスやチリの渦巻き構造を初めて観測したものです。これにより、恒星から離れた場所にある惑星形成の研究がさらに進むことでしょう」と語っています。今回の研究を通じて、私達の太陽系、とくに太陽から離れた海王星や冥王星などの誕生の仕組みが判明するかもしれません。

最終更新:10/3(月) 10:35

sorae.jp