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新日鉄住金系のUAEリローラー「AGIS」、第2CGLが稼働

鉄鋼新聞 10/3(月) 6:02配信

 新日鉄住金の持分法適用会社で、アラブ首長国連邦(UAE)の薄板リローラー、アルグレア・アイロン&スチール(AGIS)は第2溶融亜鉛めっきライン(CGL)の増設工事を終え、先月から立ち上げを開始した。これによりAGISのGI年産能力は倍の40万トン規模へと拡大。中東市場で建材薄板のサプライヤーとしてプレゼンスを高める。

 中東は中国やインドなどから輸入材が入りやすい市場だが、AGISは新日鉄住金との提携関係を生かし「ニッポン・ブランド」を武器にUAEなど湾岸諸国(GCC)市場で高いシェアを獲得している。これまでCGLは1基のみで、公称能力20万~25万トンに対し昨年の生産実績は27万トンとフル稼働が続いていた。
 年産能力20万トンの第2CGLが加わることで、今後は増産によるGCC域内の需要増捕捉や北アフリカを含めたMENA市場、経済制裁が解除されたイランへの輸出余地も広がる。特にUAEのドバイでは2020年10月からの万博開催に向けたプロジェクトが動いており、建材需要も増える公算だ。
 品質面での競争力も高まる。第1CGLでは生産できる最小の板厚が0・3ミリメートルだったのに対し、第2CGLは板厚0・2ミリまで造ることが可能。薄手品のニーズにより応えることができる。
 AGISはUAEの名門財閥、アルグレア・グループが05年に設立し、09年から操業を開始。11年に旧新日本製鉄が20%出資し、持分法適用会社とした。CGLの上工程設備では年産能力46万トンの酸洗設備や36万トンのリバース式冷延ミルを持ち、原板の熱延コイルは新日鉄住金などから調達している。

最終更新:10/3(月) 6:02

鉄鋼新聞