ここから本文です

【ノーベル賞】受賞の「オートファジー」 学者絶賛の解説が少年ジャンプ「トリコ」にあった

BuzzFeed Japan 10/3(月) 20:51配信

ノーベル賞と少年ジャンプ

2016年のノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典さん(東工大栄誉教授)の研究成果、オートファジーが「少年ジャンプ」読者の間で話題になっている。同誌の人気漫画「トリコ」に登場していたことで、見聞きしたことがあるという人が多数出てきたのだ。【石戸諭、籏智 広太 / BuzzFeed Japan】

【1分で振り返る】出社前に知っておきたい、先週のニュース

「トリコ」に出てきた!

「オートファジーって、トリコの世界だけの話と思いよったわ」という声もあった。

メジャー誌のヒット漫画に、オートファジーが登場したことを喜んだのは、少年漫画愛読者だけではない。登場時に、長年、オートファジーを研究していた科学者も嬉しそうに感想を書き込んでいたのだ。

科学者も驚いた正確さ

オートファジーはギリシャ語で「自分」を意味するオートと「食べる」を意味するファジーを組み合わせたもの。

科学用語を一般向けに解説するのはただでさえ難しい。少年漫画、それもエンタメ色の強い漫画のトリコの説明はどこまで正確なのか。実は、とんでもなく正確だったという。

大阪大の吉森保教授(細胞生物学)は登場時、自身のホームページに公開した記事で「うーむ、感無量」「好い加減な英文総説真っ青の極めて正確な説明までついている」と手放しの大絶賛。

「なんと連載漫画の中にオートファジーと書かれているではないか! 読み間違いではなく、紛れもないオートファジー、しかもカッコして自食作用と正しい日本語訳も付いているし。さらには次のページには『オートファジー(自食作用):栄養飢餓状態に陥った生物が自らの細胞内のたんぱく質をアミノ酸に分解し一時的にエネルギーを得る仕組みである』という、好い加減な英文総説真っ青の極めて正確な説明までついている」

「うーむ、感無量… ついにオートファジーもここまできたかあ。苦節10数年、やーいやーいオートファジーと蔑まれ続け(嘘ですが)、それが天下の少年ジャンプに…もう思い残すことはない(って大げさな)」

大隅さんと並んで紹介されたことも

大隅さんとともに、長年研究を続けてきた、東京大大学院の水島昇教授が、2011年に出版した著書「細胞が自分を食べる オートファジーの謎」には、「トリコ」の名前こそないものの、こう書かれている。「『週刊少年ジャンプ』の漫画のなかで、あるヒーローのオートファジーが活性化される場面が登場した」。

これは、冒頭「はじめに」で、2番目のエピソードとして紹介されている。水島さんがいう漫画は間違いなく「トリコ」を指している。

そして、この本で、水島さんが最初に取り上げたエピソードは、大隅さんに2008年度の朝日賞が贈られたというものだった。ノーベル賞受賞者とトリコの縁はこんなところにもある。

1/2ページ

最終更新:10/3(月) 21:28

BuzzFeed Japan

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。