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有事(非常事態)を千載一遇のチャンスとも捉える投資戦略

マネーの達人 10/3(月) 5:30配信

世の中には「平時」と「有事」がある。

「平時」とは

変わったことのないとき。平常。ふだん。戦争や事変のない時。平和な時。《Goo辞書から引用》

■平時の投資戦略

平時のときにやる投資はセオリーにしたがって計算通りにおこなえば良い。

・ ドルコスト平均法を利用して複利で積立投資
・ 築年数や建物の造り、場所や物件価格などから利回りを割り出して不動産賃貸
・ 景気動向やテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を駆使して株式を取引
・ マネーサプライや金利を見ながら債券に投資

などというのが平時の投資戦略だと言えるだろう。

「有事」とは

戦争や事変、武力衝突、大規模な自然災害などの国家にとって非常事態が起こることであり、軍事的危機だけでなく、経済危機、人為的大事故、自然災害、社会的大事件などの総合的な言い方。《Wikipediaから引用》

■いつ起こるかわからない有事

平和なときにイメージするのは難しいが有事になると株式価格が乱高下したり、ある一定の通貨が暴騰・暴落したり、不動産が無価値になったり、金利が急上昇したり、国家が破綻したり、ということが起こる。

そんなときにファンダメンタルズで企業の株主資本利益率(ROE)を分析したり、より良いインカムや利回りを求めて物件を探したりするようなことがあまり意味のない行動であるのは容易に想像できるのではないだろうか。

それどころか、居る場所によってはすぐに退避しなければならないこともありうるだろう。

やはり大切なのは「通貨」と「場所」の分散

地域からの退避、国からの退避。ときには自分の大事な資産を置いて着の身着のまま家族とともに逃げなければならないこともあるかもしれない。

そんなときに頼りにできるのは危機が起こっているところとは別の場所に置いてあるおカネであったり不動産であったりするだろう。

だから「場所の分散」は大事なのだ。

だから「通貨の分散」は大事なのだ。

有事はチャンスにもなり得る

もうひとつ。有事は投資で資産を激増させる千載一遇の機会にもなり得る。

ワーテルローの戦いでイギリスが勝利することを誰よりも早く察知していながら、逆にまずイギリス国債を売って敗戦の雰囲気を作り、大勢の人が狼狽売りをしたところで素早く「買い」に転じ、勝利のニュースが出回る頃には世界を裏から支配できるほどの資産を築いたロスチャイルド。

明治維新直後、それまで通用していた藩札と呼ばれる江戸時代の通貨を政府が買い入れて新通貨を発行するという情報を前もって入手し、ありったけの藩札を買い集めて三菱財閥の基礎を作った岩崎弥太郎。

国家破綻後、国外に退避させていた外貨資産を祖国に持ち込んで暴落した不動産や金融資産を買いあさり巨万の富を得た一部のロシア人やアルゼンチン人富豪。

世界のどこで起こるかわからない有事。

それが突然訪れたとき、機会を逃さず素早く対応するために必要なのは、「資金の移動が容易な場所」にお金を置いて準備をしておくことである。(執筆者:玉利 将彦)

最終更新:10/3(月) 5:30

マネーの達人