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亡き人の声に耳を 原爆死没者慰霊祭に150人

カナロコ by 神奈川新聞 10/3(月) 12:25配信

 県内で亡くなった原爆の被災者を追悼する「第50回県原爆死没者慰霊祭」が2日、鎌倉市の大船観音寺で行われた。県原爆被災者の会主催。

 慰霊祭には、県内の被爆者や遺族ら約150人が集まった。この1年間に亡くなった35人の名前が読み上げられ、境内にある慰霊碑に合祀(ごうし)された。広島と長崎で水を求めながら亡くなった犠牲者への献水と、献花が行われ、出席者は手を合わせながら冥福を祈った。

 会長の中村雄子さん(84)=平塚市=は、「原爆で亡くなった人の多くは、高齢者や女性、子ども。本当は死にたくなかっただろう。今は亡き人の声なき声に耳を傾けることが、未来へつながる」とあいさつ。広島で被爆した妻を今年4月に亡くした居森公照さんは遺族を代表し、「戦争を知らない世代が多くなった。亡くなった人に代わり、自分たちが伝えることが大事」と語った。

 藤沢市から参加した井口俊朗さん(95)は、市電の復旧作業に携わった広島で入市被爆した。「できるだけ毎年参加しているが、高齢で来られない知人も多くなってきた。来年も出席したい」と話していた。

最終更新:10/3(月) 12:31

カナロコ by 神奈川新聞