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「ロボット導入増を」 生産性向上など33社相談

カナロコ by 神奈川新聞 10/3(月) 20:30配信

 相模原市内でものづくりを行う中小企業へ、産業用ロボット導入支援や技術者育成を担う「さがみはらロボット導入支援センター」(同市緑区西橋本)が開所してから1年が経過した。これまでに金属加工や自動車部品製造など33社から生産性向上や労働力不足の相談を受け、このうち4社がロボット導入を決めた。同センターの宮川孝文所長は「さらに導入事例を増やしたい」と話している。

 市内には機械加工や電子機器などものづくりに関わる中小企業が集まっているが、人手不足や人件費が生産コストを圧迫するなどの課題を抱える企業が少なくないという。

 市は、こうした中小企業の悩みを産業用ロボットの導入支援やロボット技術者の育成を通じて解決しようと、国の地方創生交付金を利用して同センターを2015年9月に開設。「さがみはら産業創造センター(SIC)」に運営委託している。

 専任のコーディネーターが企業に出向き、ロボット導入や工場の生産性向上などのコンサルティングを無料で受ける。ロボット導入支援センター内には、工場の生産ラインや工作機械の加工などで使われる3種類のロボットシステムを展示し、実際の動作を見ることができる。

 名称は「ロボット導入支援センター」だが、ロボット導入ありきで活動していないことが特徴。現行の作業をそのまま自動化しても工程の最適化につながらない場合もあることから、場合によっては工場内のレイアウト変更など生産工程の改善を優先的に検討することもあるという。

 この1年間で相談を受けた33社のうち、10社の工場で自動化を進めるコンサルティングを実施。このうち4社でロボット導入につながったほか、6社は作業工程の改善による生産性向上の提案などを行った。

 市は「ロボットの導入事例を増やすとともに、ロボットのシステムを組む技術者の育成にも力を入れていきたい」と話している。

最終更新:10/3(月) 21:06

カナロコ by 神奈川新聞