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生誕の地・京都で若冲展が始まる

Lmaga.jp 10/3(月) 21:22配信

生誕300年を迎え、注目を集める絵師・伊藤若冲。『生誕300年 若冲の京都 KYOTOの若冲』が10月4日から「京都市美術館」(京都市左京区)で始まる。前日に、関係者に向けて内覧会が行われた。

一見同じに見える鯉の作品が並ぶ

京都で青物問屋の家業を継ぎながらも、狩野派、光琳、中国の元代・明代を学び、引退してから絵画の制作に専念した若冲。今回の展示を監修した美術史家・狩野博幸氏は「2000年の京都国立博物館の展示時は、ほとんど無名に近い存在。『わかおき』と呼ぶ人も珍しくなかったが、若い人たちを中心に、ネット環境が整ってきた背景もあり、最終的には驚くほどの人数が訪れた。そして、今は若冲ブームとなっているが、みんなの思い込みもありすぎるのではないかと。すべてが傑作なわけではないし、近所の人に頼まれて気楽に描いたような作品もある」と、新たな若冲像を提案する。

例えば、花鳥、植物など若冲らしいテーマ以外に、遊鯉というのもあり、「当時の京都では子どもが生まれると、出世を願い、鯉の絵を描いてもらうことが多かった。若冲も数多く描き、同じ図柄もたくさん残っている。そのために今回はあえて並べたのだが、このように見比べられる機会はなかなかないと思う」と展示の意図を語った。

約100点の展示には、若冲といえばおなじみの極彩色の作品もあるが、墨色の濃淡、筆致で表現した作品が中心に。シンプルだからこそ、改めてその構図と表現力を感じ取ることができる内容となっている。期間中は展示替えも頻繁に行われ、『雪中雄鶏図』(10/4~11/6)、『象と鯨図屏風』(11/8~20)、『百犬図』『果蔬涅槃図』(11/15~12/4)、『樹花鳥獣図屏風』(11/22~12/4)、これらがお目当ての場合はご注意を。展示は12月4日まで。料金は一般1,200円、高大生1,000円、小中生500円。

最終更新:10/3(月) 21:22

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