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新体制でマグロ初競り

紀伊民報 10/3(月) 17:01配信

 全国有数のマグロの水揚げ基地である和歌山県那智勝浦町の卸売市場は10月1日、町が開設者となり、県漁業協同組合連合会が運営する新しい体制でスタートした。これまで運営していた旧勝浦漁協が経営破綻したことに伴う変更。「勝浦地方卸売市場」の開設式が2日にあり、関係者が水産業を軸とした地域の発展を誓った。

 旧勝浦漁協は1949年の設立。卸売市場を開設して販売事業などに取り組んできたが、70年ごろ、遠洋マグロ漁船の大型化に伴って組合員への貸し付けを拡大した一方、漁の不振や魚価低迷などによって組合員の経営が悪化。廃業が相次ぎ、多くが不良債権になったことから旧漁協が債務超過に陥り、政府系ファンドの「地域経済活性化支援機構」から再生支援を受けることになった。

 卸売市場の土地と建物は町が購入し、運営は県漁連が担う。9月末で解散した旧漁協の受け皿として漁業権管理などの事業に取り組む「紀州勝浦漁業協同組合」がすでに発足している。高齢化に伴い、これを機に脱退した人もおり、正組合員は96人から54人に減ったという。

 開設式は初競りに合わせて開き、市場には、この日の朝に水揚げされたメバチマグロやキハダマグロなど約20トンが並べられた。

最終更新:10/3(月) 17:01

紀伊民報