ここから本文です

JAL、バンコク就航60周年 植木社長「重要な拠点」

Aviation Wire 10/4(火) 16:59配信

 日本航空(JAL/JL、9201)は10月4日、バンコク線就航60周年を迎えた。タイのスワンナプーム空港にあるJALの出発カウンターでは、植木義晴社長が記念品を配り、利用客に謝意を示した。また、客室乗務員が歴代制服を着用して利用客を出迎えた。

◆「JALにとって重要拠点」

 羽田-バンコク線は1956(昭和31)年に、経由便で運航を開始した。植木社長がバンコクを初めて訪問したのは、旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)DC-10の運航乗務員だった1976年。月平均2回の訪問で、1回の訪問に付き1週間程度滞在していたという。これまでに100回以上訪れ、「第2の故郷と言ってもいい」と振り返った。

 また、貨物の取り扱い量が海外35支店中トップで、「バンコクはJALにとって非常に重要な拠点」と述べた。

 日本政府観光局(JNTO)によると、2015年のタイからの訪日客は前年比21.2%増の79万6731人。日本からの訪タイ者数は9.0%増の138万1690人で、このうちJAL便を利用したのは65万人だったという。

 植木社長は「どこかのタイミングで訪日客が訪タイ客を上回る」との見方を示した。

◆週2往復、香港経由で運航開始

 バンコク線はサンフランシスコとホノルル、香港に続く4都市目の国際線として、運航を開始。ダグラスDC-6B型機(36-58席)で、香港経由で週2往復運航していた。初便は同年10月4日午後11時59分に羽田を出発。当時の所要時間は15時間だった。

 運航開始当時のバンコクまでの往復運賃は、ファーストクラスが19万4150円、エコノミー(ツーリストクラス)が14万5200円だった。消費者物価指数ベースで換算すると、1956年と2015年はおよそ6倍の開きがある。

 1971年11月には、DC-8による直行便に切り替えた。バンコク以遠はシンガポールを経由し、ジャカルタへ向かった。

 現在は日本からバンコクへ、1日あたり計5往復を自社便で運航。羽田から2往復、成田と中部(セントレア)、関西から1往復ずつ運航しており、12月23日からは成田便を1往復増便する。

 このほか、関空と福岡からはタイ国際航空(THA/TG)の運航便でコードシェア(共同運航)を実施している。

 バンコクを拠点とし、バンコク線のほか北米線などに乗務する客室乗務員の三浦文子さんは、バンコク線は路線により客層が異なると話す。羽田便は日本人のビジネス客が多く、成田便のエコノミーはタイのほか、欧米などからの乗り継ぎ需要が高く、特にロシア人が多いという。

 関空便はタイが人多く、関西から入国して関東から出国する周遊で使われている。中部便は日本・タイともに団体客が多いと話した。

 JALでは、2014年にウェーキとホノルルを経由する羽田-サンフランシスコ線が、2015年に香港線が就航60周年を迎えている。

---就航当初の運航スケジュール---
703 羽田(23:59)→香港(翌日07:29/9:00)→バンコク(12:40)運航日:木日
704 バンコク(07:30)→香港(13:00/14:30)→羽田(21:55)運航日:月金
*日曜は703便を「705便」、月曜は704便を「706便」で運航

Yusuke KOHASE

最終更新:10/4(火) 16:59

Aviation Wire