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新井が故・山本一義氏から学んだ広島4番の心構え

東スポWeb 10/4(火) 17:06配信

 広島の主軸打者として活躍し、広島の打撃コーチやロッテ監督などを務めた山本一義氏が9月17日に尿管がんのため78歳で死去したことが3日、分かった。25年ぶりのリーグ制覇の祝賀ムードに水を差したくないという故人の意向により、この日の発表となった。

 広島商高から法大を経て1961年、広島に入団。タイトルこそ縁がなかったが、低迷するチームを左の巧打者、4番として引っ張った。広島がリーグ初優勝した75年限りで引退。ベストナイン2度。オールスター戦出場5度。現役時代の通算成績は15年で1594試合に出場し、1308安打、171本塁打、655打点、打率2割7分。そんな大先輩の訃報に目を潤ませたのが新井貴浩内野手(39)だ。

「悲しいしかない。僕が入ったときにはユニホームを脱がれていて指導を受けたことはないが、気に掛けてもらいかわいがってもらった。食事にも連れて行ってもらって野球や打撃のことを教えてもらった」。選手とコーチという関係ではなかったものの、伝統ある「カープ4番」の先輩として薫陶を受けたのが山本氏だった。

 特に心に残っているのが“お叱りの言葉”だ。「(2003年に)4番を打っていて思うようにいかず、スタンドと言い合いになってやじに応戦したことがあった。それを見られていて『おまえがそういうことをしたら絶対にダメだ。周りで子供も見ているんだから』と叱られた。それが記憶に残っている」。4番打者としての立ち居振る舞いを叩き込まれたという。

 練習再開となったこの日、打撃練習などでCSファイナルに向けて調整を行った新井。恩人に32年ぶりの日本一を報告するためにも全力プレーで突っ走るつもりだ。

最終更新:10/4(火) 22:03

東スポWeb