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岩井俊二が新たなアニメーション作品の制作に意欲「実写とは違う楽しみがある」

映画ナタリー 10/4(火) 19:06配信

本日10月4日、第29回東京国際映画祭のJapan Now部門で実施される「監督特集 岩井俊二」の記者会見が東京・日本外国特派員協会にて行われ、岩井俊二、Japan Now部門のプログラミングアドバイザーである安藤紘平、東京国際映画祭ディレクタージェネラルの椎名保が出席した。

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「リップヴァンウィンクルの花嫁」をはじめ、「Love Letter」「スワロウテイル」「ヴァンパイア」「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の5作品が上映される本特集について、岩井は「自分にとってはバケーションに近くて、楽しみしかありません。劇場公開時には言い知れぬプレッシャーがありまして、何も楽しめないものですから……(笑)」とコメント。また自作が海外でも人気を博していることに関しては「こうなるとはまったく思ってませんでした。この間キャンペーンで韓国に行ったときに、現地のキー局のニュース番組に招待されたのですが、そこで『日本人で初めてニュースに出た人なんだよ』と教えられて。僕自身は意識していませんが、気が付くと架け橋的な立場に置かれることが多いですね」と述べ、「映画を作って見せることしかできませんが、自分なりにやれることをがんばっていこうと思います」と続けた。

「今後、中国との合作の計画や構想は?」と記者から質問が飛ぶと、岩井は「もうすでに何作品か、プロデュースという立場で関わっています。中国市場は非常に拡大していますが、いろんな映画のバリエーションが増えれば僕のようなタイプのアート映画も作りやすくなる。そういう意味では可能性を感じています」と答える。また「ロシアは視野に入れていますか?」と尋ねられると「ロシア映画はクオリティが高いし、いい意味でゴージャス。黒澤明さんの『デルス・ウザーラ』にならって、やれるものならやってみたいです。機会をください」とアピールする。

続いて「これからもアニメーション作品の監督を続けようと思いますか?」と質問が。岩井は「今もチームがあってミュージッククリップを制作中です。アニメには実写とは違う楽しみがあって、実はものすごくやりたいんです。『花とアリス殺人事件』を今年ヨーロッパで上映していただいた流れもありますが、僕はヨーロッパではアニメ監督だと思われている節があって(笑)。そちらのファンにもアニメをお届けしたいなと思います」と抱負を語った。

第29回東京国際映画祭は、10月25日から11月3日にかけて東京・六本木ヒルズをはじめとする周辺会場にて行われる。なおJapan Now部門のゲストとして「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」の監督・宮藤官九郎、「君の名は。」を手がけた新海誠、「ダゲレオタイプの女」の黒沢清、「少女」の三島有紀子、「怒り」の李相日、「シン・ゴジラ」に出演した犬童一心らが登壇することが発表された。

第29回東京国際映画祭「Japan Now監督特集 岩井俊二」
2016年10月28日(金)、29日(土)東京都 六本木ヒルズアリーナほか
<上映作品>
「リップヴァンウィンクルの花嫁」
「Love Letter」
「スワロウテイル」
「ヴァンパイア」
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

最終更新:10/4(火) 19:06

映画ナタリー