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「10分に1回のラブシーン」は都市伝説!?当事者が明かす〈日活ロマンポルノ〉本当のハナシ

dmenu映画 10/4(火) 11:00配信

ソフトリリースや特集上映など、ここ数年〈日活ロマンポルノ〉への再評価の動きが出てきている。特に今年は、行定勲監督ら5人の映画監督による日活ロマンポルノ生誕45周年記念作品が製作されるほどで、例年以上に注目されている。〈日活ロマンポルノ〉は、経営不振にあえいでいた日活が起死回生の策として1971年から1988年までに製作していた成人映画群を指す。そこからは、のちに一般映画でも名作を生み出す監督や脚本家が輩出された。しかしそれは現在から見てのこと。そもそもリアルタイムでこのジャンルはどのように受け入れられ、どのような形で世に送り出されていったのだろうか。

『さよなら歌舞伎町』(2014)『花芯』(2016)などのプロデューサーとして知られる、成田尚哉氏。1975年から約10年間〈日活ロマンポルノ〉に企画部員として携わり、日々ネタ探しに奔走していた。「ブロック・ブッキングシステムを取り入れていたため、作品を上映する全国の専門館に月4本の新作を必ず送り出さなければいけない。そのため正月は寒いから芸者モノ、夏は綺麗なお姉さんがフンドシ姿になる海女モノなど事前にテーマを決める。先に決まったテーマやタイトルがあり、それに向かって映画が作られていく」。ブロック・ブッキングシステムは作品毎に劇場を確保する必要がないという利点もあるが、定期的に作品を送り出さなければならないので、製作上の遅延は許されないという緊張感もはらむ。

映画が作られ、劇場に上映されるまでの道のり

独立系映画会社が製作する成人映画(ピンク映画)の1作品(約60分)の予算は300万円程度、撮影は4日以内といわれている。それに比べて〈日活ロマンポルノ〉は1作品(約70分)で予算4千万円、撮影期間は2週間ほど。スタジオにはセットも立てるし、スタッフ陣はもともと日活で数々の一般映画を手掛けてきた職人たち。初期の頃には、ポルノ路線に舵を切ったことで日活から去っていく監督やスタッフもいたし、変装し変名を使う監督もいた。しかし撮影現場には捨て鉢な雰囲気はなく“ポルノ”であってもその土台にはしっかりとした映画作りの構造があった。そんなプロの現場に触れたことで、女優として目覚めていく新人女優も少なくなかったという。

劇場での上映形態は〈日活ロマンポルノ〉2本と、日活が買い取ったピンク映画の計3本立て2週間興業だった。「お客さんが入らなくても2週間なので打ち切りという事はないし、3本立ての狙いも3本あるからその中の1本でも面白いと思ってもらえれば…という発想。観客の方もふらっと劇場に入ってすべて見るわけでもなく、ふらっと出ていく。それがロマンポルノという膨大な運動体の流れであり、現在のように映画1本をしっかりと鑑賞するというような観方ではありませんでした」と独特な鑑賞状況を振り返る。

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最終更新:10/4(火) 12:39

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