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行楽の秋 毒キノコに注意して 多様な種類自生、素人判断は危険

山陽新聞デジタル 10/3(月) 23:55配信

 キノコ狩りシーズンを迎え、毒キノコが原因の食中毒が懸念されている。岡山県内では9月下旬、真庭市で食用と誤って販売され、2人が食中毒症状を発症した。秋口の多雨、急激な冷え込みなど今季は天候の影響で多様なキノコが自生しているとされ、県は「素人判断で手を出さないで」と呼び掛けている。

 「同じ場所に群生して見た目もよく似ていたため、チェックをすり抜けてしまった」

 真庭市出資の第三セクター「グリーンピア蒜山」(同市蒜山上徳山)は説明する。食用のハタケシメジと誤って毒キノコのクサウラベニタケを「道の駅風の家」(同所)で9月25日に販売。鍋に入れて食べた岡山市の男女2人=60、70代=がおう吐や吐き気の症状を訴え、調査の結果、食中毒と判明した。

 県生活衛生課によると、県内の毒キノコ中毒は過去10年間で6件19人で、全て9~10月に発生。いずれも自分で採取したり、人からもらったりした毒キノコで発症しており、今回のように販売店で誤って並べられたケースは珍しい。

 「キノコ採り名人でも間違うほど紛らわしい種類がある」と同課は指摘する。ハタケシメジとクサウラベニタケはその代表例で、他にも毒キノコのツキヨタケとニガクリタケは、それぞれシイタケ、ナメコと間違えられやすいという。

 県森林研究所(勝央町)によると、今年はキノコの生育に適した天候が続き、夏と秋のキノコが混在して例年より多様な種類が見受けられるといい、食用と思って毒キノコを食べてしまう危険性が高まっている。

 食中毒を発症すれば激しい下痢や腹痛に襲われ、命を落とすこともある。同研究所は「色合いや形状が地味で一見おいしそうな毒キノコも少なくない。キノコを巡っては『塩漬けにすれば食べられる』といった迷信も多く、野生のキノコは食べないのが一番だ」としている。

最終更新:10/3(月) 23:55

山陽新聞デジタル