ここから本文です

今日からシーテック!見どころ、まるっと早わかり

ニュースイッチ 10/4(火) 10:30配信

IoTの“風”を捉えられるか

 幕張メッセ(千葉市美浜区)で4日開幕したエレクトロニクス展示会「シーテック」。2016年からはIoT(モノのインターネット)を前面に押し出した。これまで出展者は家電や電子部品の性能を訴求してきた。今回は機器を使い、どんな価値を提供できるかを競う展示が増える。IoTの“風”を捉え、日本の電機産業の道しるべとなる展示会に脱皮できるか。

 主催者の一つ、電子情報技術産業協会(JEITA)の長尾尚人専務理事は3日に会見し「産業、技術、政策をつなぎ合わせることが豊かさにつながる。そういった世界を見せたい」と訴えた。

 その変化の象徴の一つが「異業種・ベンチャー」だ。特別スペース「IoTタウン」にはセコムやJTBなど異業種10社が合同で出展する。またベンチャー・大学・研究機関の出展者数は15年比で2・5倍に増えた。

 大量のデータを分析し、新たな価値を提供するのがIoT。競争軸は機器の性能ではなく、その機器を使ってどんなサービスを実現できるかに移る。ただ、それを実現するには1社では限界がある。そこで海外とのつながりも意識し、海外企業が参加するマッチングイベントも開く。

 シーテックは日本の電機産業を映す鏡でもある。日本の家電各社は韓国・中国勢に後塵(こうじん)を拝し、シーテックも地盤沈下した。シーテックはIoTという波を捉え、かつての活気を取り戻せるか。それは日本の電機産業の行方も占う。

【シャープ】AI+IoT快適な生活を

 シャープは「IoTで彩る新しい暮らし」をテーマに、人工知能(AI)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせた「AIoT」を家電に採用し推進している。展示会では、さまざまな家電や住宅設備をつなぐ接続機器「ホームアシスタント」を紹介。各種機器を音声対話で一元的に操作できる点を訴える。

 家庭の機器がクラウドと連携し、AIが使用者の好みを理解して快適な生活を提案する「AIoTスマートホーム」の実現に向け、これまでにない商品を展示する。

【TDK】触覚デバイス向けユニット

 TDKは振動によって情報を伝える触覚デバイス向けの標準ユニット製品「薄型ユニモルフユニット」を展示する。これまでカスタマイズ製品に限定していたが、触覚デバイスが注目されていることから、初めて標準ユニットを作った。

 薄型化した積層圧電振動子を使用することで、従来の振動モーターと比べ、厚みを10分の1以下まで小型化することに成功した。指先で感知できる操作パネルなど、薄型の触覚デバイス機器向けに訴求する構えだ。

【パナソニック】店舗の新たな空間演出提案

 パナソニックは「IoTが変える暮らしやビジネス」をテーマに、開発中のIoT(モノのインターネット)関連技術やソリューションを展示する。特に注目されるのが、ガラスに投射した映像とその背後にある風景などを重ねて表示できる「ウィンドウARプロジェクション」。店舗での新たな空間演出を提案し、導入を促す。

 NTTコミュニケーションズと共同で開発した技術。観光地などに設置したカメラで撮影した画像をクラウド経由で入手できるシステムを紹介している。

1/2ページ

最終更新:10/4(火) 10:30

ニュースイッチ