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暗殺未遂にもくじけなかったコンゴの医師 ノーベル平和賞候補が日本で講演

BuzzFeed Japan 10/4(火) 17:12配信

アフリカ大陸のコンゴ東部で性暴力の被害にあった4万人以上の女性に寄り添ってきた医師がいる。2016年のノーベル平和賞候補にも上がっている、デニ・ムクウェゲ氏だ。【BuzzFeed Japan / 鈴木貫太郎】

コンゴは1996年から内紛状態にある。約20年間の紛争で計600万人が犠牲者になったといわれる。

中でもコンゴ東部は、女性を狙った性的暴行が多発し「女性と少女にとって世界最悪の場所」と描写されるほど、治安が悪化している。

ムクウェゲ氏は1999年、紛争で不安定なコンゴ東部に病院を設立。性暴力の被害にあった女性の治療と精神的ケアに尽力してきた。

国際社会に女性の人権尊重を訴えてきた活動が評価され、国連人権賞やアメリカのヒラリー・クリントン賞を受賞した実績がある。2016年のノーベル平和賞の有力候補の一人として名前が上がっている。

初来日したムクウェゲ氏は10月4日、東京大学で講演会を開いた。会場に集まった約200人に対して、性的暴力の根絶の必要性を訴えた。

反政府勢力が狙う鉱物利権

ムクウェゲ氏によると、グローバル経済とコンゴの内戦が止まない理由は密接に結びついている。

ムクウェゲ氏は「コンゴは『扉や窓のない宝石店』のようなもの。国内外の色々な人々が搾取していく」と話す。

天然資源が豊かなコンゴでは、携帯電話や半導体の原料となるレアメタルが採掘できる。レアメタルの市場価値は高く、強奪した鉱物を売却すれば膨大な資金を得られる。

そのため、反政府勢力はレアメタルを狙い、鉱山の近くにあるコミュニティから略奪を繰り返す。女性を集団でレイプをしたり、家族の眼の前で残忍な暴力を見せつけることで、住民に恐怖心を植え付ける。

ある住民は恐れて故郷を去り、残った住民は奴隷のような労働を強いられる。そして、反政府勢力が鉱山の利権を牛耳っていく。

その後、反政府勢力が手に入れたレアメタルを多国籍企業が低価格で購入し、市場に流す。

レアメタルを使った技術で多くの国が豊かになる一方で、法の支配も確立されていないコンゴでは、反政府勢力による行為が止まることがない。結局、原産地であるコンゴの住民は人権侵害にさらされ続けてしまう。

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最終更新:10/4(火) 23:46

BuzzFeed Japan

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