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【ブラジル】衣料品小売業界 年末向け商品発注に慎重姿勢

サンパウロ新聞 10/4(火) 4:33配信

 衣料品小売各社はいま、ブラジル経済の永続的な不確実性の前に、2016年の年末商戦に向けての商品発注に慎重な姿勢を取っているようだ。9月15日付伯メディアによると、ブラジル・テキスタイル小売協会(ABVTEX)のエヂムンド・リマ会長は、消費者らはいまだに消費から遠ざかっており、大手小売各社は今年下期(7~12月)、主に年末の販売に関しては、非常に慎重に仕事を進めているとし、「小売業者の大部分は年末の販売が振るわなかった15年と同じシナリオに沿って仕事をしている」と述べている。

 小売各社がいまだに保守的な姿勢を取っている背景には、雇用と与信、収入が、消費者並びに企業家の信頼感指標に下書きされた改善に同調していないといった経済の不安定さがある。ブラジル繊維工業会(Abit)のフェルナンド・ピメンテル専務理事は、今年のクリスマスは15年よりも良いものになるとの予想はあるが、販売の回復は非常にゆっくりとしたものになるとの見方を示している。

 ブラジル地理統計院(IBGE)のデータによれば、15年12月の小売業界全体の売上高は14年同月を7.1%下回ったが、繊維・衣類・履物分野ではそれを上回る10.3%の落ち込みを記録した。16年1~7月累計では、小売業界全体の売り上げは前年同時期に対して6.7%減、そして繊維・衣類・履物分野は11.6%減と、やはり全体を上回る落ち込みとなっている。

 ピメンテル氏は、いくつかの工場、特に大手の小売業者らに対して製品を提供している工場は、年末商戦向けの確定した発注を受けており、ゆっくりとした改善を観測しているが、不特定多数へ製品を提供する製造業者らの状況は依然として厳しいままだとしている。

 ブラジル・テキスタイル小売協会のリマ会長によると、小売業者らは現在、商品在庫に関してかなり厳しくなっており、後々値下げして販売せざるを得なくなる売れ残り商品を生まぬように、需要に沿った在庫管理を強化している。「すべての小売業者はより厳格な在庫管理を行っている。より少ない数量でより頻繁に仕入れている」とリマ氏は話す。

サンパウロ新聞

最終更新:10/4(火) 4:33

サンパウロ新聞