ここから本文です

BAND-MAID、ハードエッジな“お給仕”終演 外見と相反する激音/ライブレポート

MusicVoice 10/4(火) 16:40配信

 メイドがロックを奏でる5人組ロックバンドのBAND-MAIDが10月1日、東京・渋谷O-WESTで、ツアー『Brand New MAID Release Tour Final』の最終公演をおこなった。ライブを「お給仕」、ファンを「ご主人様、お嬢様」と呼ぶ一方、ビジュアルとは相反するハードなロックサウンドで魅了する。メンバーは小鳩ミク(Gt/Vo)、彩姫(Vo)、KANAMI(Gt)、AKANE(Dr)、MISA(Ba)の5人。このツアーは5月18日にリリースした通算3枚目となるミニアルバム『Brand New MAID 』を引っ提げて、6月24日から全23公演の日程で展開。最終日となるこの日は新作を軸に全18曲を披露した。また、メキシコやヨーロッパでのツアーや10月23日には下北沢GARDENで“追加お給仕”も開催する。

【写真】ライブのもよう

■BAND-MAIDのツアーファイナルがスタート

 BGMが流れる中、ツアーファイナルを見届けようと続々とファンがO-WESTに集結。これから始まるお給仕への準備は万端といった様子。定刻を少々過ぎたところで暗転するとメルヘンチックなSEが会場に響いた。その音に合わせオーディエンスも手拍子でメンバーの登場を待つ。ラウドなSEに切り替わるとメンバーがステージに登場、大歓声が沸き起こった。

 彩姫(Vo)が「東京イケますか!? 声出せるか渋谷!!」と投げかける。ライブは「REAL EXISTENCE」で幕を開けた。メイドという姿からは想像もつかないヘビーかつラウドサウンドで序盤からメンバーもオーディエンスもアクセル全開で飛ばしていく。

 続いてYouTubeでの再生回数が300万回を突破しているハードエッジなサウンドが魅力の「Thrill」、「Don’t apply the brake」に突入。会場がオーディエンスの掛け声で一体感はどんどん増していく。クールビューティーな彩姫と可愛らしいメイド姿の小鳩ミク(Gt/Vo)のツインボーカルでコントラストをつけ、色鮮やかに楽曲を表現していく。

 「FREEZER」では、KANAMI(Gt)の開放弦を交えたギターリフが印象的に奏でられ、ワウペダルを使用したギターソロと多彩な音色でオーディエンスを楽しませる。続いての「Shake That」ではAKANE(Dr)のスネアの連打が高揚感を煽り、MISA(Ba)のダウンピッキングが疾走感を作り出し、重さもありながらスピーディーなナンバーで畳み掛けていった。

 MCでは小鳩ミクが「ご主人様、お嬢様くるっぽー」と挨拶。初めてのライブを見た人のためにバンドの説明をし、小鳩ミクの語尾につける喋りの特徴でもある「くるっぽー」をオーディエンスと合唱し盛り上げる。「楽しんでいきましょう」と投げかけ、小鳩ミクがメインボーカルを務める曲「Beauty and The Beast」を届けた。クラウドサーフィングも起き、さらなる盛り上がりを見せるO-WEST。

 続いての「ORDER」では<オーオーオー>とオーディエンスのシンガロング、そして、インダストリアルなSEから「LOOK AT ME」へ。シンコペーションの8ビートからギターソロでの3連のセクション、ハーフテンポセクションなどめまぐるしい場面転換もアグレッシブに決める。この様なグルーヴチェンジにも難なくこなすバンドのスキルに脱帽。

 そして、KANAMIのかき鳴らしたギターの轟音のフィードバックサウンドから「the non-fiction days」に突入。スラッシーなリフにオーディエンスのボルテージも掛け声とともにさらに上昇していく。クラウドサ-フィングで次々とオーディエンスがステージに方向に流されていく盛り上がり見せた。

■“人生一度きり”新曲「YOLO」を披露

 MCを挟み後半戦へ。アルバム『New Beginning』から、先ほどとはまた違った世界観の楽曲「Arcadia Girl」、裏拍を強調したスカテイストもあるヘビーナンバー「Price of Pride」など多彩な楽曲で魅せる。彩姫の「イケるか渋谷! 飛べますか!?」の合図から「Don’t let me down」を披露。オーディエンスも体を弾ませながら、バンドの出すグルーヴの波に乗りヒートアップしていく。

 ここから『Brand New MAID』から「YURAGU」、間奏のジャズっぽいセクションがクールな「Brand-NewRoad」、「Before Yesterday」の3曲を立て続けに演奏。「Before Yesterday」では、休符を巧みに使ったイントロが印象的に響き渡り、軽快でタイトなリズムに切ないメロディラインの対比が心地よい。憂いを帯びたセクシーな彩姫の歌声に小鳩ミクの歌がハーモニーを加え厚み出していく。

 MCでは小鳩ミクが「ポッポポッポ~」と“おまじないタイム”に突入。「萌え萌え、キュンキュン」とオーディエンスとコールアンドレスポンス。演奏とMCでのギャップがバンドの魅力。小鳩ミクならではの演出で更なる一体感を作り出していく。そして、“YOU ONLY LIVE ONCE”人生一度きりという意味を持つ、11月16日にリリースのシングル「YOLO」を披露。BAND-MAIDらしいスピーディーでメロディアスでハードナンバーにボルテージは最高潮に。

 「FREEDOM」では、リミットが外れたかのようにオーディエンスの声が更に大きく響く。それに応えるかのようにステージ上からも並々ならぬパワーがあふれ出していた。まさにエネルギーをキャッチボールするかのような圧巻の瞬間。

 彩姫が「全力でぶつかるぞ! かかってこいお前ら!!」と攻撃的に煽り、ラストは「alone」を全身全霊で演奏。ただならぬパワーが会場に渦巻いているようだった。訪れたオーディエンスに感謝を告げステージを去るメンバーたち。手拍子とBAND-MAIDコールが鳴り響くなか『Brand New MAID Release Tour Final』の幕は閉じた。

 見た目からは想像がつかないサウンドで魅了した実力派ロックバンドのBAND-MAID。多彩なメリハリのあるサウンドはロックファンをも納得させてくれる。音源とライブでのクオリティの遜色なさにも驚かされた。メキシコやヨーロッパでのツアーを経て、この先どのような進化した姿を見せてくれるのか、10月23日の追加“お給仕”にも期待が高まる。(取材・村上順一)

■セットリスト

“BAND-MAID『Brand New MAID』Release Tour Final”
10月1日 渋谷O-WEST

1.REAL EXISTENCE
2.Thrill(スリル)
3.Don’t apply the brake
4.FREEZER
5.Shake That
6.Beauty and The Beast
7.ORDER
8.LOOK AT ME
9.the non-fiction days
10.Arcadia Girl
11.Price of Pride
12.Don’t let me down
13.YURAGU
14.Brand-New Road
15.Before Yesterday
16.YOLO
17.FREEDOM
18.alone

最終更新:10/4(火) 17:53

MusicVoice