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[社説]放水死論争高めるソウル大病院の死亡診断書’

ハンギョレ新聞 10/4(火) 6:46配信

 農民のペク・ナムギさんの死因は誰が見ても明々白日である。放水銃の衝撃が起こした死亡だ。医学的には外因死である。当時彼ががデモに参加して恐るべき威力の放水銃を当てられて倒れた状況を収めた動画と、病院に搬送されてきて最初にとったコンピュータの断層撮影検査の結果がそれをよく物語っている。

 ところがソウル大病院の主治医は、失敗か外圧か機械的な判断によるものか分からないが、彼の死因を外因でなく病死と記録して議論の余地がない問題が論争の的として浮上している。この主治医はペクさんが先月25日に亡くなってから書いた死亡診断書で、死亡の種類を「外因死」や「その他不詳」ではなく病死とし、脳出血の一つの硬膜下出血が原因で最終的に心肺停止で死亡したと記した。硬幕下出血がどうして起きたのかが核心部分なのに、それについての詳しい説明抜きに心肺停止による死亡としたので、家族など受け入れ側は納得のしようがない。どだい最終的に心肺停止による死でない死亡がありえるかを考えると、一般市民の目にも不十分な死亡診断書であることは確実に思える。

 ソウル大の医学部の在学生と卒業生の数百人が9月30日と10月1日、そして3日に他大学の医大生が相次いで「今回の死亡診断書は基本的な原則に反している」という合同意見を発表した。その要旨は、放水銃という誘発要因がなかったとすればペクさんは昏睡状態に陥らなかったとはずだから、ペクさんの死は明白な外因死というものだ。おいそれと集団行動しない医療専門担当者たちの問題提起であるから重みは格別である。実際、統計庁と大韓医師協会が出した指針によると「呼吸停止、心肺停止、呼吸不全、心臓停止など死亡に伴った現象だけを記載してはならず具体的な病名をあげよ」、「交通事故損傷の合併症で死亡したのに病死を選ぶことは適切でない」などとなっている。これによるとペク・ナムギさんの死亡診断書は禁じられていることばかりしている有り様だ。

 しかしソウル大の医学部の合同特別調査委員会は3日、このような問題提起に対して、一般的な死亡診断書作成の指針とは違うように作成されたと明かしたものの、主治医は病死を譲らなかった。このような不明瞭な結論に説得力があるか依然として謎である。同大医学部はメンツのために議論の余地のない問題を論争の対象にしてしまっているのではないか、深く鑑みることを望みたい。ソウル大学医学部は、一層明確な姿勢でペクさんの死亡原因に対する論議を静める必要がある

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:10/4(火) 6:46

ハンギョレ新聞