ここから本文です

[インタビュー]「千年の紙」韓紙を抱き大阪へ向かった民主闘士

ハンギョレ新聞 10/4(火) 23:14配信

イ・チャンボク理事長の設立した韓紙開発院 日本の大阪で今月10~22日に韓紙文化祭開催

 「韓紙は、わが民族が1600年以上守ってきた誇らしい文化遺産です。韓紙の芸術的・商品的価値を、日本だけでなく全世界に広く知らしめ、第2の韓流商品として育てるべきです」

 今月10日から22日まで、日本の大阪で「2016大阪韓紙文化祭」が開かれる。大阪は日帝強制占領期(植民地時代)に強制徴集された在日同胞が多く暮らしているところだ。民主化運動に献身したイ・チャンボク氏が理事長を務める社団法人韓紙開発院が主催するイベントだ。

 イ理事長は原州(ウォンジュ)韓紙の生き証人だ。原州は昔から韓紙の原料である楮(こうぞ)が地域の主産物だという記録が世宗実録地理誌にあるなど、韓紙の産地として知られた。一時は紙に色を入れた300種あまりの色付きの韓紙で有名だった。かつての名声を取り戻すために、イ理事長は2001年に韓紙開発院を設立した。その後、新進作家の発掘のために毎年大韓民国韓紙コンクールを開き、原州で韓紙文化祭も開催している。

 大阪韓紙文化祭は、韓紙を世界に広めるための国際交流事業の一環だ。韓紙開発院は2005年にフランスのパリを皮切りにドイツやイタリア、米国などで韓紙文化祭を開いた。大阪のイベントは8番目の国外韓紙文化祭だ。

 彼は「大阪には祖国を懐かしむ同胞が多く住んでいる。ところが、ここ数年間は韓流が下火になり、市場が萎縮しているという声を聞いている。韓紙文化祭が韓流拡散の新しい導火線になると期待している」と語った。

 彼は大阪韓紙文化祭を推進したもう一つの理由は、東洋の伝統紙といえば日本紙(和紙)と通じている現実を変えるためだと話した。「中国を通じて韓国に伝えられた紙を、高句麗の僧侶の曇徴(タムジン)が610年に日本に伝えたのです。その後、高句麗出身の高仙芝(コ・ソンジ)将軍によって再び西洋に伝播されました」。彼は「世界各国の伝統紙と比べて決して劣らない競争力を持っている韓紙が、きちんとした評価を受けていない」と残念がった。

 大阪のイベントは韓紙ファッションショーや展示会、ワークショップなどで構成されている。開幕特別イベントとして準備された韓紙ファッションショーでは、国内で唯一3年連続でパリ・オートクチュール(高級オーダーメード服の博覧会)に参加したデザイナーのイ・ジンユン氏が現代ファッションの領域に広げられた韓紙の美しさを披露する。展示会では朝鮮時代の韓紙工芸の遺物や、遺物を現代的にアレンジした韓紙工芸作品、韓紙でつくる紙人形、造形品など34人の作家が参加した81の作品が展示される。ワークショップはセミナー形式ではなく、韓紙の紙人形作りや韓紙工芸品作りなど、直接韓紙工芸を体験できる方法で行われる。

 イ理事長は「記録を1000年以上保存することのできる韓紙は、1600年以上韓紙文化を守り発展させてきた韓国人の特性に似ている。大阪の同胞たちに祖国に対する自負心と郷愁を癒やすことができる機会になるだろう」と語った。

パク・スヒョク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:10/4(火) 23:14

ハンギョレ新聞