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報告後も次々発覚 身内の調査に限界 富山市議会・自民 浦田氏辞職

北日本新聞 10/4(火) 0:23配信

 富山市議会の自民会派では、政務活動費の使途を自己点検した結果を議長に報告した9月21日以降も不正発覚が続く。自己点検では、領収書や支出伝票をどの程度チェックするかは議員任せだったのが実情。3日に虚偽請求を公表した浦田邦昭氏は、問題究明のための会派の調査会のメンバーだった。所属議員28人のうち16人が不正を認めた会派による身内の調査には、限界があると言わざるを得ない状況だ。

 自民会派は元会長の中川勇氏の着服が発覚した8月下旬から、2013年度から3年間の所属議員の政活費に関し、自己点検と議員同士の相互点検を行った。9月21日に高見隆夫議長に結果を報告したものの、その後も不正が相次いで見つかり、議長は同28日に再調査を指示した。

 会派は同26日に不正の徹底究明のため政活費調査会をつくっている。しかし、皮肉にも浦田氏は調査会のメンバー。会派の五本幸正会長や柞山数男幹事長は「現在の会計責任者で、適材適所と考え選んだ」と弁明した。

 これまでの調査は市議自らによるものが中心だ。会派では「不審な点があれば申し出てほしい」と呼び掛けてきたが、申告した市議は多くはない。自己点検にしても、調査会の村上和久会長は「議員間で温度差があり、十分にチェックしていない人もいた」と明かす。

 調査会では、9月下旬以降に見つかったカラ出張や市政報告会と後援会の懇親会を混同したケースを踏まえ、同様の事例が他にないか重点的にチェック。近場の視察なのに宿泊するなど不自然な支出約30件もピックアップした。本人への聞き取りを踏まえ、20日をめどに結果をまとめる予定で、柞山氏は「とにかく1日でも早く(調査)結果を出したい」と話した。(地方議会取材班)


■中川・谷口氏の不正、捜査へ 県警が告発状受理
 県労連や共産党などでつくる「市民が主人公の富山市政をつくる会」は3日、中川勇、谷口寿一の両富山市議による政務活動費の架空請求に関する告発状を県警に再提出し、受理された。県警本部を訪ねた吉田修代表委員によると、県警は「捜査に入る」と述べたという。

 同会は先月15日と29日に告発状を出した際、詳しい資料の添付や告発事実の修正などを求められたため、対象を両氏の2014年度分の不正に絞った。

 中川氏は約152万円、谷口氏は約31万円を不正に受領したとしている。

 吉田氏によると、県警が「両氏への捜査は不正請求を行った他の市議らにも及ぶ」との見通しを示したため、告発は今回で終えるという。


■「透明性高めて」 森市長
 森雅志富山市長は3日の定例記者会見で、相次ぐ政務活動費の不正について問われ「(議会の)透明性を高め、きちんとしたルールを作ってほしい」と求め、「ケーブルテレビ(CATV)で(議会を)放映してはどうか」と提案した。

 同市議会は来年の3月定例会からインターネットで本会議を中継する。ただ、CATVで放映する自治体も多く「より公開することが必要だ」と述べた。

 9月定例会を振り返り、「本会議でも課長に尋ねればいいような質問ばかり。われわれがうろたえるような質問をしてほしい」と注文。議論の質を高めることが重要とし「そのために政活費を有効に使ってもらいたい」と話した。

 不正が発覚した元市議らの刑事告発に関しては、議会から届いた書類を精査して検討を進めるとした。

北日本新聞社

最終更新:10/4(火) 0:23

北日本新聞