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約90万円のBESSのログ小屋。キーワードは外とつながって楽しむ!

SUUMOジャーナル 10/4(火) 7:30配信

最近はSuMiKaや無印良品、東急ハンズなどさまざまな会社が「小屋」を企画・販売しはじめ、「小屋」のニーズはひそかに拡大している。そんななか、ログハウスでお馴染みの“BESS”が自作できる「ログ小屋」の販売を開始した。BESSブランドを全国展開するアールシーコアに取材、「小屋」の新しい使い方を聞いてみた。

■未経験でも建てられる! シンプルなログ小屋

訪ねたのは、ログハウスをメインに木の家を手掛けるBESSの代官山展示場。2016年8月にログ小屋を発表、その際、社員たちが自ら小屋を建てたというので、実物を見学に行ったのだ。展示場に入るとすぐ左手に、まさに「可愛い」という表現がぴったりのシンプルな小屋が2つ並んでいる。どちらも面積は確認申請が不要なサイズの約6畳(約10m2)で本物のログ仕上げ。コンクリートの基礎はプロによる施工だが、2棟のうち1棟は壁や屋根はDIY経験の浅い若手社員たちによるセルフビルドとのこと。

そもそもログハウスは在来工法のように、柱を立て断熱材を入れ、壁紙を張るわけでなく、ログ材(丸太)を積み上げることで建物が完成する。

このログ小屋は部材がすべてキット化されている商品。そのため基礎の上に土台を置き、ログ材にあらかじめ書かれた番号を図面に照らし合わせその通りに積みあげ、木槌(きづち)でダボを打ち込み固定していくことでカタチになる。ブロックを積み上げるのに近いイメージだ。

ログ材の厚さは7cm×13.7cmとあつかいやすいサイズ。積み上げるログは全部で14~18段ある。ログの組み立てが未経験で、最初はとまどっていても要領をつかめば、あとはスムーズ。若手社員5、6人で組み上げ、屋根がけ、塗装を行い、サッシやドアも図面を見ながら自分たちで取り付けたとのこと。

【画像1】コンプリートキットのログを積んでダボを打ちこむ。作業をしているのは小屋づくり初心者のBESS社員たち。みんなで力を合わせてつくり上げる時間も小屋づくりの面白さといえる(写真提供/BESS)

■こもり部屋ではない! 外とつながる約6畳のログ小屋

そもそもなぜ今、小屋をつくろうと思ったのだろうか?

創設30年を迎えるBESSは、丸太小屋を住宅地にも建てられる「家」にしてきた歴史を持っている。それは断熱性、耐震性、防火性を兼ね備えたログ自体が、住宅にふさわしい性能と周知してきた歴史ともいえる。そしてログハウスは住宅としても自然のなかの遊び基地としても、使い倒して楽しむのが似合う家。

今回はもう一度“自然のなかの遊びの基地”としてログの良さをもっと多くの人に知ってもらい、もっと楽しんでもらいたいとコンプリートキット仕立てのログ小屋が生まれたという。

発売された2つの小屋は外観に違いがある。1つは奥行が2.1m、間口4.7mの長方形で屋根は片流れ。4.7mの間口にワイドな4枚サッシの開口が設けられており、商品名は「IMAGO-R」。展示場では開口部側にデッキ代わりの枕木、軒下には日よけシェードが張られ、アウトドアが意識されている。小屋の中から外の景色を楽しむのにもちょうどいい。
もうひとつの小屋は2.8m×3.5mと四角形に近いタイプで屋根は切妻。まさにスモールハウスのデザインで商品名は「IMAGO-A」。この2つの小屋のコンプリートキット価格は89.9万円(2017年3月末までの特別価格)だ。

BESSのログ小屋の特徴を聞いてみた。
「今まで小屋というと自分の趣味のものを収納したり、アトリエや作業場にしたり、自分が楽しめるための場所というのが一般的。でも今回のログ小屋は、自分も楽しめ、人も楽しめる基地になれる小屋を目ざしてつくりました」とBESS事業本部BI本部長の木村さん。

「IMAGO-R」は場所の魅力を大開口から存分に取り入れられるデザインであることから、自分の気に入った場所において使う。一方の「IMAGO-A」は場所の状況にかかわらず、小屋が置かれることでその場の活用が進み、周りの価値を高めることにつながるという。「いずれも自分の空間を創りました、ではなく、外と必ずつながることを目的にしているのが、従来の小屋と異なるところです」(木村さん)

【画像2】外の景色と一体化して楽しめる「IMAGO-R」。IMAGOはラテン語で、英語の想像する「imagine(イマジン)」の語源。RはレセプターのRからとっている(写真提供/BESS)

【画像3】小屋が置かれることで場の活用が進み、外との価値を高める「IMAGO-A」。Aはアクティベーターから命名(写真提供/BESS)

■「自分も楽しめ、人も楽しめる」具体的なログ小屋の使い方とは?

数人の仲間が集まってセルフビルドで小屋づくりをはじめることもできるだけに、最初の1歩から「仲間とともに空間から生まれる時間を楽しんでもらいたい」という「IMAGO」の目的にかなっているといえるが、具体的にどんな使い方があるのだろう?

「自然を楽しめる場所に置いて、例えばアウトドアの基地にする、野菜づくりやガーデニングの休憩所兼キッチンにする、コミュニティスペースにするなどいろいろ使えます。

またIMAGOは異業種の方とのタイアップも進行中です。具体的には今、農業ベンチャーのマイファームと体験農園で農業教育などの複合的な農業サービスとIMAGOがタイアップして新しく農を楽しむ“トコロ”を提供できないか検討しています。そのほか、「DIY FACTORY」でDIY人気をリードする大都とは、ログ小屋をつくるのに必要な工具一式のレンタルサービスを始めます。そういった取り組みでIMAGOを楽しんでもらえる裾野を広げようとしています」(木村さん)。

BESSではログ小屋「IMAGO」を第三のトコロと称している。第一が自宅、第二が仕事場、そして第三のトコロ。約6畳の小さな空間から生まれる大きな時間、楽しい時間に期待したい。

【画像4】小屋の奥行は2.1mだが、大きな開口部を通じてアウトドアの魅力を楽しめる「IMAGO-R」内観(写真提供/BESS)

【画像5】ファームキッチンのように使える「IMAGO-A」の内観(写真提供/BESS)

●取材協力
・第三のトコロ「IMAGO」

平野ゆかり

最終更新:10/4(火) 12:11

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