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規格外の野菜、販路開拓 金沢市中央卸売市場でインターン

北國新聞社 10/4(火) 2:45配信

 金沢市中央卸売市場の薄井青果でインターンシップに取り組む金大4年の石橋拓磨さん(23)と県立大3年の旭形宙彦さん(21)が、規格外野菜の販路開拓に取り組んでいる。味に問題がないのに店頭に並ぶことなく捨てられる農産物の多さを知り、流通に向けて今月から売り込みやPR活動を本格化させる。「今までにない八百屋で農業の活性化につなげたい」と将来的には起業も目指している。

 旭形さんは7月、石橋さんは8月から、インターンシップの仲介事業を手掛けるガクトラボ(金沢市)の紹介で、薄井青果に入った。大学に通いながら来年1月ごろまでの予定で研修している。

 2人は業務を手伝う中、見た目の問題などで大量に野菜が廃棄されていくのを目の当たりにし「食べられるのにもったいない」と活用方法を探ることにした。

 薄井青果によると、野菜が店頭に並ぶには厳しい基準があり、小さな芽が出たジャガイモや通常より柔らかく熟したトマトなどは、味には問題ないが産業廃棄物になっている。スーパーに卸したもののうち1~2%程度が廃棄の対象になり、出荷前に農家が選果する段階ではさらに多くの野菜が捨てられるという。

 2人は廃棄対象の野菜を、格安で買える商品として県内の大学生協やスーパーに売り込む。捨てられるものに光を当てるとの意味を込めて事業は「儚灯(ともしび)プロジェクト」と銘打った。おいしさや安全性をPRし、インターンシップ終了後も継続して取り組む計画だ。

 ビジネスとしての成功を目指すとともに、若者に向けて農業や農産物の魅力を発信する取り組みも進める。農業をテーマに学生団体が集う東京のイベントへの出展や、他の学生団体との連携を計画する。

 石橋さんは、産業廃棄物の野菜が商品になれば、廃棄するためのコストが減り、家計にも優しいとし「プロジェクトを進め、面白い『八百屋』を作りたい」と話した。旭形さんは「インターンで知った野菜や農業の魅力を、若い人に伝えたい」と意気込んだ。

北國新聞社

最終更新:10/4(火) 2:45

北國新聞社