ここから本文です

本田が“ブーイング論”をノンストップ3分間熱弁、長友「熱くなってるな」

ゲキサカ 10/4(火) 20:43配信

 イタリアと日本のサポーター文化に話題が移ると、思わずヒートアップした。日本代表FW本田圭佑(ミラン)は4日、代表合宿に合流。練習後、報道陣の取材に対応すると、その最後に週末のリーグ戦でミランサポーターのブーイングに苦言を呈した真意について質問が飛んだ。

 2日のセリエA第7節・サッスオーロ戦で4-3の逆転勝利をおさめたミランだが、1-3とリードを許す展開でホームのサポーターからはブーイングが浴びせられた。チームはその後、8分間で3ゴールを奪い、逆転したが、試合後のミックスゾーンで本田は劣勢の展開でのブーイングに疑問を投げかけたという。

 日本代表の試合でサポーターからブーイングが飛ぶことはまれだ。ましてや試合中からとなると、なかなか記憶にない。報道陣からこうした違いについて質問が出ると、本田は静かに口を開いた。

「日本のスタジアムの雰囲気は、イタリアとは天と地の差があるぐらい優しい。優しいというか、サッカーが見たくて見たくて仕方がないという人で満員になっているわけではないと思う。日の丸を応援するとか、オリンピックが好きとか、その感覚で応援しているところもあると思う。極端に言えば、バレーボールでもいいんだろうし、ラグビーでもいいんだと思う」

 そうした日本代表のサポート文化について理解を示す本田はすぐにミランのサポーターに話を切り替えた。

「ブーイングに関しては、日本はないはない。逆にミランはあり過ぎてダメだと思っている。試合中、負けていると、ミランは完全に見放す。そこに愛情は一切感じられない。別に嫌いで、愛情がなくて、見放すなら見放すでもいい。でも、勝ったらいきなり家族に戻る。数字の問題だけかと」

 興奮気味にまくし立てる本田の声は自然と大きくなり、ミックスゾーンの離れた位置で取材対応していたDF長友佑都(インテル)の耳にも届いたようだ。同じセリエAでプレーするサイドバックは「だいぶ熱くなっているな」と苦笑いを浮かべ、「僕は静かにいきますよ」とジョークを飛ばすほどだった。

 こうしたサポーター文化がイタリアサッカー界の現状にも悪影響を及ぼしているのではないかというのが本田の考えだ。

「イタリアがこの状況になっているのは、そういうところも影響していると思っている。結果にだけ執着して、タレントがいて、そのプレッシャーを全部受け止められているときはいいけど、ミランもイタリア代表も今はそういう時期じゃない。ダメな状況で物事を良くしていこうと思ったとき、そんなドライな感覚値だけでは状況を打破できない。そこには才能ある選手が生まれないと。マルディーニやガットゥーゾみたいな選手が生まれてこないと、再建は不可能」

 約3分間、ノンストップで持論を展開した本田。「現状のメンバーで再建を目指すなら、突き放して、選手を委縮させて……」。そこまで話すと、話し過ぎたと思ったか、「でも、あまり話しても(本拠地の)サン・シーロの雰囲気は分からないですよね。サン・シーロの雰囲気が分からないと、この感じは分からないから」と笑顔で言い残し、ミックスゾーンをあとにした。

最終更新:10/5(水) 1:53

ゲキサカ

なぜ今? 首相主導の働き方改革