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手倉森氏をA代表コーチに就任させたサッカー協会の思惑

東スポWeb 10/5(水) 8:51配信

【デスク発ウラ話】サッカー日本代表は2018年ロシアW杯アジア最終予選に臨んでいる。9月にホームでの初戦UAE戦に敗れて、2戦目に勝利したタイ戦も、ふがいない内容で先行きが不安視される中、リオデジャネイロ五輪サッカー男子監督を務めた手倉森誠氏(48)のA代表コーチ就任がサッカー界に波紋を広げている。

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(58)が手倉森氏の手腕を高く評価し、リオ五輪後にA代表への入閣を要請した。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)もこれを承諾し、9月に入って正式にコーチへ就任。ロシアW杯に向け、10月の合宿からハリルジャパンで指導を再開した。

 これまでの五輪代表監督はA代表コーチを兼務し、チーム強化をサポートしてきた。だが、A代表監督兼任で00年シドニー五輪を指揮したフィリップ・トルシエ氏を除き、これまでの五輪代表監督は本番の成績に関係なく大会後、コーチ職と合わせ退任している。12年ロンドン五輪ベスト4の関塚隆氏(55)も協会を後にした。

 特に手倉森氏は1勝1分け1敗で1次リーグ敗退。日本代表OBが「手倉森はいいやつだけど、責任をとって五輪後に辞めるべきだったんじゃないのか。4年間もやってきて結果が出なかったんだからね。プロとしてけじめが必要だった。(A代表コーチを)受けるべきじゃなかった」と話すように、退任しなかったことを疑問視する意見はサッカー界に多い。

 結果が出なかった責任を取るのはいつでも監督だ。特に多額の費用をかけて長年準備しながらも敗退した「責任は重い」と考えるサッカー界の関係者は多い。さらに手倉森氏が協会の要請に応じて、コーチを引き受けたことが「プロ監督としてはどうなのか」と評価が急落しているという。同OBは「選手たちもどうなのって思うだろうね」と指摘する。

 その一方で、手倉森氏にA代表コーチ就任を異例オファーした協会側の意向についても臆測が飛び交っている。ある選手代理人がこう“解説”してくれた。

「普通は契約満了で退任するもの。協会側も事情はわかっているはずなのに、手倉森をわざわざ残した。それはA代表がうまくいっていないってわかっていたからじゃないか。チーム内の潤滑油としてか。有事に備えたのかもしれない。単にA代表に日本人のコーチを入れたかっただけじゃないと思う。リスクマネジメントしたんだよ」

 手倉森氏は批判も覚悟の上で、あえて協会側の思惑に「乗っかった」とも言えるが、いずれにしても、A代表をロシアW杯に導けなければ、リオ五輪の“みそぎ”は果たせそうもない。

最終更新:10/5(水) 8:55

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