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〈識者談話〉特別警報発令の課題は? 伊藤耕介氏(琉大理学部助教)

琉球新報 10/5(水) 10:16配信

 台風18号の急発達を予測するのは難しかっただろう。海面水温は平年より高めだが、急発達させるほどではない。大気の上層と下層の風向きが同じ方向を向いているときにエネルギーが大きくなる「鉛直シアー」という現象は起きていたが、これだけで905ヘクトパスカルまで急発達するとは考えにくい。


 今回の台風はコンパクトにまとまっていて、激しい変化が起こりやすいタイプだ。何かしらの要因でエネルギーを強めたはずだが、時間をかけて検証しないと分からない。

 特別警報という情報の出し方には課題がある。暴風警報と違って特別警報は、市町村別に発表することはできない。沖縄の場合は4区分に分けられて発表される。沖縄本島地方、大東島地方、宮古島地方、八重山地方の四つだ。今回甚大な被害が予想されていたのは久米島だが、久米島は沖縄本島地方区分。久米島に特別警報を出すには、同時に本島にも出すことになる。本島内で「特別警報というほど大したことない」と感じる人がいるのは当然だ。区分の細分化など改善が必要だろう。
(数値天気予報システム)

琉球新報社

最終更新:10/5(水) 10:16

琉球新報