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世界大会に県産リンゴ バーテンダー競技に出品

福島民報 10/5(水) 10:03配信

 18日に東京都の帝国ホテルで開幕する「バーテンダー世界大会」の期間中に開かれる技能競技大会に福島県福島市産のリンゴが出品される。東京電力福島第一原発事故後、県産果樹の風評払拭(ふっしょく)に取り組む県北地方の生産者と福島県出身の銀座のバーテンダーの思いが実った。各国から集う出場者に果物王国・福島の魅力をアピールする。
 今回の出品実現には県北地方の果樹生産者らでつくる「ふくしま・フルーツサンクスプロジェクト」(会長・林克重タカラ印刷社長)が尽力した。
 大会期間中の19日に「JAPAN DAY」と銘打ち、日本バーテンダー協会の全国バーテンダー技能競技大会が催される。プロジェクトなどの働き掛けにより果物のカット技術を競う「フルーツカッティング」部門の材料に福島市産のリンゴが採用された。フルーツは数種類使うが、リンゴは福島市産のみだ。
 プロジェクトの副会長で福島市飯坂町にある安斎果樹園を営む安斎忠作さん(67)が栽培したリンゴが使われる。「世界中のバーテンダーに福島の果物のおいしさを伝えたい」と意気込む。色づき始めた実の生育状況を確認し、出品の準備を進めている。
 20年ぶりに日本で開催される大会には、53カ国から計500人が参加する。世界の注目が集まるイベントに福島市の小林香市長は「福島の魅力を伝える機会」と期待する。

■古里復興協力誓う 伊達出身の須田さん

 リンゴの採用は東京・銀座のバー「Ginza Zenith(ギンザゼニス)」オーナーで、日本バーテンダー協会常務理事兼関東統括本部長を務める須田善一(よしかず)さん(43)=伊達市出身=の提案がきっかけとなり実現した。
 銀座社交料飲協会の理事として、原発事故後、ふくしま・フルーツサンクスプロジェクトと連携し、福島の復興に向けた事業に取り組んできた。世界大会の開催を受け、「古里の役に立ちたい」と協会に福島市産のリンゴの活用を提案した。
 須田さんは「今回の採用が古里の復興の一助になればうれしい」と話している。

福島民報社

最終更新:10/5(水) 10:56

福島民報