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県立高1期選抜見直し 内定時期の繰り下げ柱

福島民報 10/5(水) 10:06配信

 福島県教委は県立高校の入試制度で1期選抜(自己推薦)の見直しに着手する。例年2月初旬に行われている合格内定時期の繰り下げを柱に、学力検査の導入なども視野に入れる。1期選抜の合格内定後も学習意欲を保ち、高校進学後を見据えた基礎学力のさらなる底上げを目指す。10月中に検討会を新設して議論を始め、早ければ平成32年度入試に反映させる。
 4日に開かれた9月定例県議会の一般質問で、佐藤雅裕議員(自民、福島市)の質問に鈴木淳一教育長が答えた。15年度入試で1~3期の現行制度が導入されて以来、初の大幅な変更となる。
 新たに設置する検討会は、県高校長協会や県中学校長会、県PTA連合会の代表者らで構成し入試日程案を決める選抜事務調整会議のメンバーに市町村教育長の代表を新たに加える。見直しの議論では1期選抜の試験・内定時期を3月上旬の2期選抜の実施時期に近づける方向で検討する方針。1期選抜の選考は面接や調査書、作文・小論文、志願理由書などの内容を総合的に評価している。生徒の一層の学力向上につなげる観点から、学力検査の導入の是非についても議題にする見通しだ。
 県教委は議論を尽くしてもらうため改革案をまとめる期限は設けないとしている。
 現在の県立高校入試は2月初旬に1期選抜の面接試験などを行い、合格者には数日中に内定を通知する。3月上旬に2期選抜の学力検査や面接試験を行い、3月14日、15日頃に合格者が発表される。定員に満たなかった高校が再募集する3期は3月15日前後に出願を受け付け、3月下旬に試験実施・合格発表となっている。
 1期選抜は、内定すれば3学期の早い段階で受験勉強が終わる。選抜事務調整会議は今年8月、「受験生の学習意欲を喚起するための方策など、制度の今後の在り方を検討していく必要がある」とする報告書を県教委に提出していた。
 ただ、1期選抜の実施時期を繰り下げた場合、1期で内定を得られなかった受験生が2期に臨むまでの準備期間が短くなるなどの影響が予想される。また、1期選抜に学力検査を加えれば、高校側の問題作成・採点の負担が増すとみられる。
 県教育庁高校教育課は「検討会の議論を踏まえ、多元的な評価方法である1期選抜の長所を残しつつ、受験生の基礎学力向上につながる新たな制度を模索する」としている。

福島民報社

最終更新:10/5(水) 11:08

福島民報