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レンタカー 外国人の利用急増 事故防止が課題

上毛新聞 10/5(水) 6:00配信

 外国人観光客の増加を背景に、群馬県内でレンタカーを利用する外国人が増えている。レンタカー大手の2015年の貸出件数は前年の1.5倍に急増し、今年も前年を上回るペースだ。母国と交通ルールが異なるためか事故を起こす割合が高いといい、事故防止対策に力を入れている。

◎事故率 日本人利用者の9倍 ルール不慣れ原因か

 県内で16営業所を展開するトヨタレンタリース群馬(高崎市)によると、外国人利用客の統計を取り始めた14年の貸し出しは105件で、15年は160件に増えた。今年はさらに好調で1~8月で130件に達した。

 営業所別では高崎駅東口店での貸し出しが全体の34%を占め、上毛高原駅前店23%、渋川駅前店16%と続く。新幹線で本県を訪れ、伊香保や草津など温泉地に向かうために利用するケースが多いという。渋川駅前店では、漫画「頭文字(イニシャル)D」の愛読者が登場する車の後継車種を借りて榛名山をドライブするケースもある。

 県内の主要宿泊施設を利用した外国人は15年に14万8780人に上り、11年(3万9580人)の約3.8倍に増えた。4年後に東京五輪・パラリンピックを控え、来県する外国観光客とレンタカー利用のさらなる増加が見込まれている。

 課題となるのが交通事故だ。同社のレンタカーを利用した外国人が起こした事故は14年6件、15年14件、16年は8月までに7件あった。貸出件数に占める事故件数の割合は16年は5.3%で、日本人の0.6%の9倍近い水準だ。

 事故の原因の大半が運転ミスで、担当者は「左側通行に慣れていなくて車体の左側をこする事故が目立つ」と説明する。脇見をして追突したり、駐車場での衝突などもあるという。

 事故防止のため、同社は運転時の注意点や標識の意味などを3カ国語で記したパンフレットを配布しているほか、外国語で24時間対応する保険会社を案内している。担当者は「県内の公共交通網は脆弱(ぜいじゃく)でレンタカーを利用する外国人はさらに増えるだろう。事故防止に注力したい」と話している。

最終更新:10/5(水) 6:00

上毛新聞