ここから本文です

遺体を画像診断、死因検証迅速に 佐賀大「Aiセンター」移設

佐賀新聞 10/5(水) 9:34配信

 佐賀大学医学部附属病院(佐賀市鍋島)は、遺体を画像診断して死因を検証する「Aiセンター」をリニューアルした。病院の再整備に合わせ中央診療棟内で移設し、断層撮影をするCT装置を更新して画像診断のスピードを向上させた。

 Aiは「オートプシー・イメージング(死亡時画像診断)」の略称。新センターは9月下旬から稼働し、画像を立体的に処理するパソコンも新たに導入した。

 佐賀大は2010年度、国立大学法人としては全国で3番目にAiセンターを開設し、前年度までの6年間で191件を受け入れた。依頼元は遺族が71%を占め、次いで病院18%、警察11%だった。突然死などで死因がはっきりしない場合に、遺族や病院が依頼するケースが多いという。

 死因究明の方法には解剖があるが、専門医が限られることなどから実施率は低い。Aiは遺体を傷つけずに調べるため、遺族からの同意を比較的に得やすい。解剖する場合でも、事前の撮影で必要な部位を絞り込むことができ、迅速な検証につなげることができる。

 佐賀大で特定できた死因は胸部の大動脈疾患や外傷、脳血管疾患など。特定の割合は全体の30%で、二つや三つの候補に絞り込めたケースは27%だった。

 検査は24時間受け付け、料金は約6万円程度。木村晋也センター長は「これからも死因に疑問を持つ遺族らの要望に応えたい」と話す。

最終更新:10/5(水) 10:03

佐賀新聞