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美浜3号老朽新基準規制に合格 40年超え、高浜原発に続き2例目

福井新聞ONLINE 10/5(水) 13:44配信

 原子力規制委員会は5日、定例会合を開き、運転開始から40年を迎える福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機が地震、津波対策など新規制基準を満たしているとする「審査書」について議論、40分間の論議で合格証となる審査書を正式決定した。

 老朽原発の審査合格は、関電高浜1、2号機(福井県)に次いで2例目。東京電力福島第1原発事故後に改正された原子炉等規制法で、原発の運転期間を原則40年と定めたルールの形骸化が進んでいる。

 再稼働には、美浜3号機の運転開始から40年となる11月末までに、設備の詳細設計をまとめた工事計画と運転延長についても、規制委の認可を受ける必要がある。関電は、再稼働のための安全対策工事の完了を2020年春ごろと見込んでおり、再稼働はそれ以降になる見通し。

 工事では、施設に張り巡らされた電気ケーブルを燃えにくくするほか、重大事故時の対応拠点となる緊急時対策所を新設する。関電は工事に約1650億円かける計画。

 原子炉等規制法は、原発の運転期間を原則40年に制限する一方、規制委が認めれば最長20年延長できるとした。

 美浜原発は美浜町の丹生半島にある加圧水型軽水炉で福井県内では敦賀市の日本原電敦賀発電所に続いて古い。1~3号機のうち1、2号機は昨年4月に廃炉となった。82万6千キロワットと出力が最も大きい3号機は76年に運転開始。04年、2次系配管が破損し、漏れた蒸気や高温水で11人の作業員が死傷する事故を起こした。 関電は運転延長を目指し昨年3月、原子力規制委員会に新規制基準の適合性審査を申請した。再稼働には運転開始から40年を迎える前に設備工事計画の認可などを得る必要があり、3号機は今年11月末までに必要な手続きを全て終えなければ廃炉となる。

最終更新:10/5(水) 17:48

福井新聞ONLINE